「お帰りなさい」。いい響きですよね。
まぁ誰かが言ってくれるわけではないにしても、
安らぎや温かさを感じる言葉だと思います。
ただ、「お帰りなさい」に相当する特定のフレーズを
使う習慣が無い言語のほうが多い気がします
(フレーズとしては存在するが日常的な用法ではない)。
そういう言語圏のかたがたが帰宅時の挨拶をしないのではなく、
ちゃんと別のフレーズで声掛けをするわけですが、
だったらヒトではなくモノが帰ってきた際には何て言うんだろうか、
とふと疑問に思いました。↓
「ラーメン食いたい。豚骨な」
顔合わせるなり第一声がソレっていうのはどうかと思います
挨拶は基本だって冬馬も言ってますよ
「あ、卵は絶対半熟で。ネギとコーンと叉焼大盛りにして。それと炒飯」
えっとね1㎞先にラーメン屋さんあるので
そっちに行ってもらえますか
「腹減ってるんだってば、早く」
見ての通り
バイクのチェーン締めてる真っ最中なんですけど
というわけで麺を茹でていたところ、
ダイニングのほうで物音がし始めました。
書籍、それも雑誌ほど面積が広くはなくハードカバーほど重くもなく、
コミックスか文庫本くらいのモノを複数
テーブルに積んでいっている感じの音でした。
今から汁気のあるモノを食べるという時に何してるんだろう、
と思って見に行くと、
「コレ、返す。さんきゅー」
貸した覚えが無いのですが
何故あなたのバッグから
Fate/Zeroの原作小説が6冊全部出てくるのですか
ここで読むのは構いませんが、あなたに本を貸すと
カバーや帯が行方不明になったり
折れてたり破れてたり水濡れしてたり菓子屑が挟まってたりするから
持ち出し禁止って言ったでしょう。
「あと2冊は今、どっかに埋まってるからもうちょい待ってて」
他に何を持ち出してるんですか
「猫のぽんた」
直ちに発掘しておいて下さい特に2巻
買ってきてすぐに見当たらなくなって困ってたんですが貴様のせいか
人間関係に支障を来すので金品の貸し借りはしたくないのですが、
「貸して」という一言をすっ飛ばしてモノを借りていく
事後承諾スタイルの人には対処出来ません。
しかし今回、本のカバーがくっついたまま戻ってきたのは進歩です。
そういうことは小学校に入るまでに
身につけておいて欲しいものですが、本に限らず、
返す意思があって実際に返す、という点では、過去に悩まされた
●別の家で発見したり
●売り払われていたり
●さも最初からそこにあったかのように自分の家に並べていたり
といった又貸し・借りパクよりは上位種族だと思います。
実家の母が立ち寄った時も、上中下巻構成の文庫本を見て、
貸してくれと言うので貸したところ、後日何故か中巻が
母自身が買ったらしき別のタイトルの中巻に入れ替わっていて
「何か途中で急に話が変わった」という手紙付で
カバーと帯が無くなったよれよれの本が郵送されてきましたが
このパターンは新し過ぎてどういう種族なのか分かりません。
現時点での王者は、やはり
楽器と機材をごっそり持ち出して消息不明になった男でしょう。
あの後4年間借金に苦しんだよ御家族も途方に暮れておられたし
もう誰にも迷惑掛けてないといいけどなぁ。
「デザート、何? お、フルーツゼリーある」
そんなのまで与えるとは言ってません
あとソレはまだ固まっていません
冷蔵庫閉めろ。