年をとった娼婦をやります、亀井妙子です。
ピッコロ劇団プロデュース『三文オペラ』は、はやくも本日千穐楽です。
劇場に入ってから、瞬く間に時間が過ぎていくので、自覚的に立ち止まって今を噛み締めておこうとしています。
ブレヒトの『三文オペラ』は、いつかやってみたいと思っていた作品です。
ブレヒトからは、演劇や生き方、ものを考える視点など、多くを学びましたし、
クルト・ヴァイルの音楽も相当好きで、朝から晩までずっと聞いていた時期がありました。
演劇を始めた頃、大学の仲間が2度も別々のプロデュース公演の「三文オペラ」に誘われて出演し、2度とも見に行きうらやましく思っていました。
当時というより今までずっとうらやましかったです。
今回いろいろ大変なことがあっても、その気持ちがずっと心の底にあってその時のネガティブな感情が、今のネガティブな感情をを打ち消してくれ力をくれました。
最後までがんばりたいです。
それから松本修さんのことを。
2007年別役実:作 松本修:演出「場所と思い出」の、衣裳の手伝いで入っていましたが、直接お話しすることはほとんどありませんでした。
2008年にピッコロ劇団で上演されたチェーホフの「桜の園」のオーディションの時、私の演技について指摘してくださった内容が、グサリと刺さって目の前がぐらりと揺れました。
ただ、言われたことはものすごく腑に落ちて、私は今もその経験を大切にしています。
さぁ、千穐楽です!!
どうか見にきてください。