スローテンポの曲だろうと─、
和音を押さえる時は、
瞬時に素早く、
音がばらけないように同時に押さえる。
離す時も同様。
力んではまずいが、
手の甲をキュっと引き締める感じで。
スローテンポというと─、
手や体の動き全てを、
スローにする人がいるが、
曲がスローなのと、
手の動きがスローなのとは違う。
「 優しく 」
といった表現も─、
優しい雰囲気を出すのと、
鍵盤を、ふわりふわりと
優しく押さえるのとは違う。
鍵盤を素早く押さえても、
優しい表情を出すことは可能。
まだ、指の力が弱いから、
和音がバラけてしまうのだ。
スローテンポの曲で─、
手をスローに動かして、
間に合っているということは、
ペダルで、ごまかしているということ。
指定の音の長さよりも、
短く鍵盤を離しているということ。
これだと、違う曲になってしまう。