作曲家の生まれ順にピアノ曲、そしてその録音を通観して私なりの「CD150選」を実現させようとしているところだが、順を追うとなるとチャイコフスキーの次はシャブリエになる。私は彼の作品を一通り聞いていたわけではなかったので急遽「シャブリエ・ピアノ曲全集」を買い込み、聴いてみた。聴いたのはこれ・・・


バルビゼ(ピエール), シャブリエ
シャブリエ:ピアノ作品全集


 私の結論を言えば、これぞ、と思うような作品は見当たらなかった。つまらないわけではなく、個性も感じられる。フランスの作品にしばしば感じられるユーモアとか茶目っ気もたっぷりあるのだが、個人的には、それらが繰り返し聴こうという動機付けにはならない感じだ。

 本人は作曲に専念するために40歳前になって役人を辞めているけれど、そこまでして表現したいものが何だったのか、あまりピンと来ないままだ。聞き込みがまだ足りないからなのかもしれないし、ピアノ曲以外に名作があるやもしれないけれど、もしオススメの「この曲」、「この演奏」があれば皆様、ご教示くださいまし・・・