2016年☆印象に残った演奏会 | ピアニッシモのクラシック音楽日記☆

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クラシック音楽が大好きです。
コンサートや録音を中心に印象に残ったことについて、
感じたまま書いていきたいと思います♪

2016年に行った演奏会は59公演(※LFJのようなショートプログラムも1カウントしている)と、2015年の93公演、2014年の131公演に比べ大幅に減少。年初の見通し(2015年と同水準程度)も大きく下回る結果となりました。

 

数を大きく減らしたのは、転職などいくつかの大きな出来事があり、自分のエネルギーの殆どをそれらに注ぎ込んできたためです。日々開拓し自らを変容させていく中で実演に触れると、大事なことに気づかされました。すなわち、一流の音楽家の方々が真剣かつ勇敢に音楽を創り上げている姿の素晴らしさ。そして演奏される曲一つ一つが本当に美しく感動的であったということです。

 

さて、厳選59公演中、特に心を打たれた・驚いた、など印象に残った演奏会を挙げたいと思います。

 

☆2016年 印象に残った演奏会(以下、印象に残った順位で)

 

① 11/27 マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団(サントリーホール)

マーラー交響曲第9番 ニ長調

 慈愛に満ちたポジティブな解釈に心を打たれました。オケの極上の技術力表現力がこれを支え、サントリーホールは奇跡の時間となりました。10年以上通っているヤンソンス来日公演の中でも上位。ヤンソンスは私にとって最高のマエストロ、本当に行けてよかった!!

https://goo.gl/xK7btc(その時の感想ブログ)

 

② 11/26 マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団(ミューザ川崎)

R.シュトラウス:アルプス交響曲

 これまで聴いた中で別格のアルペン。自然の諸風景と人間の情や思考を一体化させ、それを偉大な山として壮大に描写。最後の最後、柔和で濃厚な弦が愛と感謝で帰結したのに心が震えました。

https://goo.gl/mFJ4ae(その時の感想ブログ)

 

③  2/19 ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン(ベルリン国立歌劇場管弦楽団)(サントリーホール)

ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB108 ハース版

 大変な話題となったブルックナーツィクルス、私が行ったのは当公演のみ。度肝を抜かれました。情感とロマンスを備えながら内部は精密に、しかし全体としては豪快に描く天才バレンボイムと超絶オケ。

https://goo.gl/CKDusp(その時のブログ)

 

④ 7/6 ミハイル・プレトニョフ ピアノリサイタル(東京オペラシティ)

グリーグ: ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード Op. 24/モーツァルト: ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533ほか

 グリーグ、濃淡あるタッチで独特のロマンティシズムを純粋に抽出、非常に美しかった。モーツァルトのピアノソナタ3曲では、音色・歌い口を使い分け、それぞれの曲想・性格を思慮深く浮き彫りに。近年聴いたモーツァルトのピアノ演奏の中で圧倒的上位でした。(モーツァルトといえば、2015年ヴィルサラーゼも凄かった)

 

⑤ 4/10 マレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団(東京文化会館)

ワーグナー:舞台祝祭劇 『ニーベルングの指環』 第2日 「ジークフリート」(演奏会形式)

 ジークフリート役アンドレアス・シャーガーの純粋で生き生きとした青年の演技は、観客をワクワクさせ、時に感傷的にさせ、見事でした。何と言ってもヤノフスキ&N響、推進力と描写力が圧巻。神が降りたような物凄い演奏でした。

 

⑥ 10/22 ハルトムート・ヘンヒェン指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団(すみだトリフォニー)

ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル

 やっぱりヘンヒェンは素晴らしい指揮者。宗教曲らしい厳粛さを一貫させながらも、聴かせどころはメロディック聴かせる。神聖さとドラマ性を見事に操り、スターバト・マーテルの魅力をフルに再現していました。

https://goo.gl/P3T5SP(その時のブログ)

 

 

☆2017年について

演奏会通いはもちろん続けますが、数的にはやはり例年より少なめを想定。今年と同水準か、できればもう少し増やしたいというところ(60~80?)。引き続き仕事諸々に集中し、自分自身もますます変容を続けていくと思うためこれらへのエネルギー注入が第一優先になるかと思います。

一方で、2017年は海外の演奏会に行くことを考えています♪どこに行くかはまだ秘密。笑

もう、これ考えるだけで飛び跳ねそうなくらい、ワクワクします!

 

それから。

2016年NHKのドイツ語の番組だったかな?

ウィーン・フィルを定年退職された元コンマスのライナー・キュッヒルさんが「演奏会では、聴き比べではなく、純粋に曲を楽しんでください」的なことを話されていて、ハッとさせられました。

私も昔ピアノを習っていた影響で、例えばベートーヴェンの悲愴ソナタを演奏者がどういう解釈で弾くのか、という視点で聴きます。私にとっては重要な聴き方です。しかしそれが行き過ぎると、目の前で繰り広げられている曲の面白さに目を向けず楽しまず、ネガティブな作業に陥ってしまう恐れもあるのです。

私は超一流の音楽家であるキュッヒルさんが聴き手に投げかけてくれた、シンプルでありながら大事なメッセージをいつも頭に入れて、クラシック音楽を楽しみ、愛していきたいと思います。

 

あ、あと、ブログもなるべく更新します!笑

 

皆さま良いお年を。

2017年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

ピアニッシモ