『23cか25cか? はたまた24cか?』 自転車のタイヤについて考える | Fuji roubaix custom 2012 を駆るジテツーキニスト VEZZOのブログ

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Fuji roubaix custom 2012 に跨ります。
ファッションバイクでありながら、公道最速を目指します。
平均巡航速度は37~42km
最高速は平地でMAX50.4km
(公道ではやりませんw)
ホイールは Bontrager race
タイヤ は Bontrager R3 です。

『23か25か? はたまた24か?』



そろそろ交換時期が迫ってきた自転車のタイヤ交換

実は年に2回のお楽しみでもある

自転車というモノは実にシンプルな構造でできている



クランクを回して
チェーンを介して
タイヤを回す



実にシンプルだ




曲がる為のハンドル

止まる為のブレーキ

身体を支える為のサドル
(座る為ではなく)

そして其れらを繋ぐフレーム







実にシンプル







だからこそタイヤの違いがもたらす変化は感動ものだ






たかがタイヤ されどタイヤ






素人目には、見た目はほぼ同じ



しかしビードワイヤーの素材

トレッド、ケーシングの素材や重量



耐久性、しなやかさ、重量、高価なタイヤには
見た目ではわからないそれらが備わっている






初めて一本2500円のタイヤに変えた時

『おお!凄い!!』と感動した






初めて一本5000円のタイヤに変えた時

『タイヤがもっと踏んでこいと言ってる』と脚が感じた






ことタイヤに関していえば、価格は実に正直だ

一本5000円で極上のライディング・ライフが味わえる





素晴らしいコスト・パフォーマンス

リスペクトがある






さて、、、表題に戻ろう

『23か25か? はたまた24か?』

この数字はタイヤの幅(接地面)を表している

23は23mmである
(実際の接地面は1cm程度)

完成車のロードバイクにはデフォルトのタイヤでは23cがほとんどだ
(売られているタイヤも23cのバリエーションが圧倒的に多い)





タイヤの転がり抵抗という観点では



タイヤはより細く

空気圧はより高く




そうする事で

転がり抵抗を抑える=速く走る

と考えられていた





ある意味正しい





しかしながら、自転車は後輪駆動である

(FR、、、否、エンジンはサドル上の自身なので、ミッドシップのMRだ。
    その点ではフェラーリやランボルギーニと同類である)



そしてタイヤは体重やトラクションによって変形してしまう

、、、のである






まず自転車は後輪駆動であるという点


ただタイヤが転がるだけなら、高空気圧かつ細いタイヤで、
路面抵抗を極力排除したほうが推進力や慣性は保たれるだろう





しかし

自転車は『加速させるもの』である





人間がペダルでもってチェーンのかかったクランクを回して後輪を回す
後輪はタイヤを介して地面とトラクションを発生させ加速する





効率の良く加速するには、路面に対して適切なトラクションを生む必要があるのだ

適切なトラクションを生むには、効率良くトラクションを生み出すタイヤの幅が必要である





その点では、細いタイヤより太いタイヤに分があるだろう
(といっても28cではダメ。人力は精々0.5馬力がいいところ。太くとも25cで十分)





『スピードは加速により生まれる』

『速く走るには加速が必要不可欠』





次に『タイヤは変形する』という点



上記の通りタイヤには地面とのトラクションが発生する

しかも、それなりの体重がある我々が乗っている




タイヤは変形する




その変形率は、質量の点でみても23cのほうが高くなる

細いタイヤは高空気圧でもひしゃげてしまうのである

ひしゃげてしまう事で路面抵抗が発生してしまう




現在プロのレーサーもタイヤを太めにする流れがある

しかし25cでは、レース中のスピーディーなタイヤ交換を妨げる可能性がある




しかしタイヤは適度な幅が有利に働く


そこで24cのタイヤが生まれたのである




いわゆる規格外





お店でもあまり目にすることがない

でも存在するのだ 24cのタイヤが





今後タイヤのトレンドは24cに向かうのではなかろうか




しかしながら我々サンデーライダーにとっては、
実はあまり縁の無いお話なのかもしれない







いずれにせよ

たかがタイヤ

されどタイヤ





そこには数値的な事実と
感覚的なプラシーボ効果が混在する




実に面白い





そしてその現実と事実と感覚と虚無の中にこそ『自転車の面白さ』があるのではと考える





そしてそこには確かにリスペクトがある