千葉のロンって言います。
初めての投稿です。
最近素晴らしい取り組みをされている眼科医の方にお逢いしました。
父親の入院中の心ない医師の言葉がきっかけとなり、「患者の痛みのわかる医者になる」と決意し、ベトナムで8年間にわたり報酬をいっさい受け取らず、日本で稼いだアルバイト代で、旅費、滞在費、治療費などをまかなっているフリーの眼科医の服部匡志さんです。
今までに1万人以上のベトナムの人々を失明から救ってきたその技術は世界トップレベルで誰もが認める凄腕です。その方の講演の後にしていただいた、たった一度の握手でしたが、厚みのある温かい手のぬくもりから伝わってくる力強さを感じ感動をしました。
その方の著書の中に、こんなことが書かれていました。
「医師として必要なこと。それは技術はもちろん、やはり患者さんを助けたいという心=ハートだと思う。そのハートは医師としての誇りや責任からのみ生まれるものではなく、ひとりの人間として苦しむ人を助けたいという自然な心から湧いてくるものだ。それが人間としての原点なのだと思っている。」
そして、
「患者さんと医師の間を結ぶものは信頼関係。不思議なもので、たとえ同じ治療をしたとしても信頼のおける医師がする場合とそうでない場合では結果も変わってくる。そこはやはり技術だけではない。ハートが大きな役割を果たしているのだろう。」と、
手術が無事終了し、眼に当てたガーゼを取ったとき、もう何年も見ることができなかったものが見えたときの患者さんの満面の笑みを見られたときこそ、医者になって本当によかったと思える瞬間だそうです。
その文節の最後は
「僕もいつ病気やケガに見舞われるかわからない。だからこそ毎日を大切に精一杯生きたい。つねにベストを尽くさなければ自分が後悔することになる。肉体の疲労はその時だけで終わるが、悔いは一生残る。そんな思いだけはしたくない。
患者さんからの『ありがとう』の言葉もいらないとさえ思う。眼が見えるようになった時のあの笑顔を隣でそっと見るだけで十分だ。」と結んであります。
(あさ出版『人間は、人を助けるようにできている』服部匡志:著より)
私たちも、あたたかい心=ハートを持ち続けたいですね!