こんばんは。

今日昼間、携帯からアップしたフレンチレストラン・キヨトに飾ってある僕の写真作品について、問い合わせのメッセージを沢山いただきました。
携帯の写真でしたし、現場からのブログアップで作品自体わかり辛かったですね。

レストランの奥の部屋が僕の写真ギャラリーになっています。
「実際に観たい」
と言う方もおられましたし、何よりも
「どんな作品なのか正面からの作品を観たい」
と言う皆さんからのメッセージでありました。

以下のブログは、今年初め、僕がブログを始めて間もない時にアップしたコピーです。
興味のある方は、是非読んでみて下さい。
このようなアート作品を商業カメラマンの南雲が手がけることは、そうそう多くはありません。
是非、感想を聞かせてください。

今後、写真アートを創作する上での参考、励みになります。
よろしく、お願いいたします。

南雲賢

以下、コピー


「写真とアート」

良く
「アート写真」
と言う言葉を耳にしますが、僕にはその概念がわかりません。
”何となくカッコイイ”写真を指しているのかも知れませんが。

それ以前に
「じゃ、アートって何なんだろう?」
と考えた時に、誰にでもわかるように説明できる人が、はたしているのでしょうか?
”アート・芸術”って案外、あやふやな言葉であって、あやふやな概念なんだろうと南雲は思います。

クライアントから
「アートっぽい写真で撮って下さい」
と頼まれることもあります。
よくよく話を聞いてみると、ピン呆けやブレている写真のことだったり、色調が強い写真だったり、はたまたモノクロ写真のことだったり、単純に外人モデルを使いたかっただけ、と言うこともある。

「写真は写真であって、写真術でしかない」
と言うのが僕の基本的な考え方です。
ですので僕の頭の中には
「アート写真」
というのは存在しない。

ただ、例外的にデイビット・ホックニー、そしてやなぎみわの一連の作品に関しては
「あ、芸術だなぁ・・・」
と認識することはあります。

では、その二人はどうして?
と言う話になると、かなりの長文になってしまいますので、このことに関しては、また機会があったら触れます。

しかし、そのような南雲でも「アート写真」に挑戦したことがあります・・・笑
これは、僕の友達がレストランをオープンするに伴って、個室に写真を飾りたい、という依頼があって
「とにかく南雲に自由に任せる」
と言う、ありがたい言葉をいただき
「それじゃ、自由に作っちゃお」
と、制作しました。
僕自身のテーマは
「時間、そして三次元の解体、そして二次元への再構築」
つまり言葉の概念で言うと”キュピズム”です。

フォトグラファー南雲賢のブログ-アート作品 写真 南雲賢 制作状況

これは、スタジオでの制作中の様子。
100号キャンバスにレストランのあらゆる場所、作業等を構成して貼って行きます。
ひとえに100号キャンパスと言いますが・・・
後に自転車の車輪が写っていますので、その大きさを分かって頂けると思います・・・かなりデカイ。
撮影には3日間、それにキャンパスに構成する段階で、どうしても欲しいカットが出てきて、その撮影で一日。
計4日間を使いました。

その撮影した何百枚もの写真の中から、キャンバスに構成していきます。
一度貼り付けてしまうと、剥がせないので全体(森)を見ながら、そして格カテゴリー(林)を調整しつつ、一枚一枚の写真(木)を選んで行きます。

!注!
これも今度、機会があったら書きますが、この作品に限らず、写真にとって非常に重要な事の一つに「森」「林」「木」をカメラマン(写真家)が操ること・・・があります。
!注!

貼りながらの作業が出来ないので、床にキャンバスを寝かせ、僕は背丈ほどある脚立の上に立ち、天井に頭を擦りつけながら、お手伝いにきてくれたアシスタント達に指示をしながら、一枚一枚の写真を重ねたりずらしたりの作業になりました。
完全に構成が決まり、貼り付け作業(のりや接着剤では汚れてしまうので、蝋を溶かして貼り付けました)に費やしたのが、延べ10日間。

フォトグラファー南雲賢のブログ-アート作品 写真 南雲賢 完成

これが、完成作品。

フォトグラファー南雲賢のブログ-アート作品 写真 南雲賢

レストランの打ちっぱなしの壁に、このように展示しました。

フォトグラファー南雲賢のブログ-アート作品 写真 南雲賢 完成 サイン

何が芸術かは、未だにわかりませんが
「まあ、南雲的には芸術だろう・・・」
と言うことで、生意気にサインなんかを入れてみました・・・(僕の写真入で・・・笑)

この作品は、さいたま市にあるフレンチレストラン・キヨトにて常時展示してあります。
キヨトのホームページはこちらから
キヨト
ちなみに、こちらのホームページも南雲が制作しました。

今日のブログを読まれた方で、もし宜しかったら、この作品に対するご感想をいただけると、大変嬉しいです。
今回の日記に関しては、コメントを頂けるように、コメントを解除しようかともおもったのですが・・・
ここは原則を守り、コメントは頂かない設定にします・・・
メッセージを頂ければ幸いです。

南雲賢

以上、コピー

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