日本アニメの歴史 | 53歳 おっさん社長の日記

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このブログはもう8年ぐらい前から書いております。タイトルも入れ替えて、月に数回書いていきたいと思います。コメントは放置でしたが今後は書くようにしたいと思います。

昨日は、『保守派のためにアニメ講座』へ多数の方にお越しいただき誠にありがとうございました。

前半は大学の講義のようで、後半は文化論や芸術論として、とても楽しめました。

日本アニメの黎明は、手塚治虫ではなく、余り知られていませんが政岡憲三という人でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E5%B2%A1%E6%86%B2%E4%B8%89

彼は海軍の協力を得て、クモとチューリップというアニメを完成させます。これは昭和18年ですから戦前ですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=-lmATJcS9Hw

これが日本初のフルセルアニメなんだそうです。それから面白いのが、『桜』という作品でした。これは終戦後に公開されたそうですが、戦中に作品を作っていないと出来ない作品だと思います。桜は、ちょっと探しましたがYOUTBEでは見当たりませんね。

それだけでも、充分だったのですが、その他にも『わんぱく王子の大蛇退治』で大きく演出が変わったというような話しも出てきました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%82%93%E3%81%B1%E3%81%8F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%9B%87%E9%80%80%E6%B2%BB

この作品は、日本アニメ界の総力を挙げて制作されているんですね。脚本家の池田一朗は、隆慶一郎の本名だったとは全く知りませんでした。

この作品こそ、日本神話を題材にしており、これこそ保守みたいな映画です。

ヱヴァンゲリヲンに関わっている平松禎史先生からお子さんがいらっしゃる方は是非見せてあげてくださいとのお話しがありました。神話の大切さが伝わります。

また、最後の戦闘シーンでは、その後に使われる演出技法を沢山解説してもらいました。あのシーンとナウシカが繋がるんだということが面白かったですね。

さらに、わんぱく王子で演出助手をしている高畑勲さんの話になって、彼の代表作である母をたずねて三千里の第1話はあれは反則ものだよ。という演出見せてもらったりしました。

注目は後半のお母さんが船に乗るシーンで、大学で上映すると泣き出す女性が多いのだとか。

確かに、泣かせる演出というのはこんなものかという事が良くわかりました。

なんか盛りだくさんでしたね。楽しかったです。最後に、渡辺純央さんと平松禎史さんの色紙のじゃんけん大会をして終了しました。