バージンロードに向かって

結婚式の撮影を経験していると、挙式披露宴の中には数々のドラマチックなシーンがあります。
常に撮影している私も、そんなシーンになるといつも胸が熱くなり、そして、カメラを構える右手におのずと力が入ります。

そんなシーンの中で一番最初にあるのが、このバージンロードへ向かう父と娘の風景。
この時、二人は何を想い、何を話してるのか、などと想いを巡らせながら、二人の想いを表現できる一番いいアングルを探します。
私には息子しかいませんが、娘が旅立つ時の父の気持ちは、嬉しさと寂しさが混在するとても複雑な心境ではないかと想像したりもします。
バージンロードは、自分を育ててくれた父親(過去)から離れ、これから共に新しい家庭を築く新郎(未来)の元へ旅立つ、そんな人生の分岐点でもあります。
このような新郎新婦の人生の感動的なシーンを何度も写真におさめられるこの仕事は、私の喜びであり、誇りです。

感動的な結婚写真:バージンロードに向かって
撮影地 : 2013年10月 京都のカトリック伏見教会にて

ちなみにバージンロードは和製英語で、英語ではウェディングロード、またはアイルというらしいです。
また、本来、バージンロードは純潔無垢の白い布を敷いたものだけをそう呼ぶのだそうです。(ことバンクより)。

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