Ameba Blog の利用規約の第5条の1.を見ると、このように書いてある。

1. 弊社は、個人情報を含む登録情報について、次の各号の場合を除き、本人以外の第三者に開示しないものとし、かつ本サービスを提供していく上で必要な範囲を超えて利用しないものとします。

この条文は「弊社は」で始まっているが、この段階で対象を「会員」と限定していないように見える。ということで、前回そのように書いてしまったのだが、よく考えてみると、この利用規約では、「登録情報」という言葉を第1条で定義している。Ameba Blog の利用規約においては、それは

会員登録や本サービスの提供を受ける目的で、会員が弊社に提供した一切の情報。

を意味する。つまり、“登録情報”とは会員が提供した情報のことであって、非会員が提供したいかなる情報も“登録情報”ではないのだ。従って、第5条の各号はすべて、非会員には適用することができない。実は前回書いた時点ではそのことを見落としていた。すみません。

ということで、もう一度全条文を読み直してみたけど、会員でない人がコメントを書いた場合に適用されるような条文は一つも見当たらない。ということは、会員でない限り、どんな状況で「投稿する」ボタンを押しても、利用規約に違反することはないという結論になる。だったら何のためにこのボタンの前に「利用規約に同意し」というような文章があるのか分からない。

仕方ないので余談で話題を逸らせておくが、この条文、第5条の2に、

弊社は、個人情報について、弊社のプライバシーポリシーに基づき、取り扱うものとします。

と書いてある。この中の「プライバシーポリシー」とは何か。Webページで見ると、リンクが張ってあるので、クリックすればその詳細が分かるという仕組みになっている。

このように、クリックして該当ページに飛ぶというのはハイパーテキストの特長だが、利用規約のような文章を書くときには、そのリンク先を参照しないで全体を完全に理解できることが望ましい。もちろん、今回のページはそうなっているので問題ないと思われる。

というのは実は余談の余談で、本当の余談は何なのかというと、このリンクをクリックすると現在「404 Not Found」と表示される(11月26日現在)訳ですが、まさかそれがプライバシーポリシーとは思えないので何かの間違いではないのでしょうか、みたいな。というか、リンク先、privacy.html じゃなくて privacy.php なのでは?

サイト内のリンク切れの確認程度の処理であれば、かなり簡単に自動化できるはずなので、サイトの更新時に自動的にチェックするようにしておいた方がいいと思う。

(つづく)