Webページのデザインでよく問題になるのは、どこをクリックできるのか明確になっていないデザインである。例えばここ「フィンローダの裏ご意見番」の場合、画面の先頭にタイトルとして表示されている「フィンローダの裏ご意見番」という大きな文字はクリックできるのだが、見ただけではそのことが分からない。

これを書いている2004年9月の時点で選択しているデザインでは、リンクは基本的に水色に下線を引いた状態で表示されているから、なんとかそこをクリックできることが分かる。Webページでは、昔から、青色の文字に下線を引いてリンクを表す慣習があった。このため、青色の下線付きという選択は強烈な意味を持つのだが、これ以外のデザインにした場合に、どこがリンクなのか分からなくなる問題を解く必要がある。

※ブログのデザインは後から変更できるので、将来はデザインが変更されているかもしれない。ただ、その場合でも青系の文字に下線という条件を満たさないデザインは選択しないつもりだが。

他にも慣習的なルールはいくつかある。例えば三角のマークがあれば、その右(あるいはマークそのもの)をクリックできる、というルールがある。ただ、この種のお約束も、知らない人には通用しないため、どの程度認知されているかということもポイントになってしまう。

認知度とは無関係にクリックできることを分からせる方法がある。立体的なボタンを表示するのだ。前にも書いたが、人間は本能的に飛び出ているものを押そうとする。従って、画面上に立体的なボタンが表示されていたら、何の説明がなくても、そこが押せるものだと理解することができる。

従って、画面をデザインするときに、押せないのに立体的なボタンのように表示するのは望ましくない。また、画面全体が立体的すぎるのもよくない。いずれも、どこが押せるのか判断するのに妨げになるからだ。