コルチュラ生まれのマルコ・ポーロについて
左:マルコ・ポーロ 右:マルコの生家と伝えられる建物
クロアチア・ダルマチア諸島のコルチュラ島にはマルコ・ポーロの生家があると伝えられています。
コルチュラ島を含むこの地域は、ヴェネツィア共和国が統治していたのですが、1797年にナポレオン・ボナパルトがヴェネツィアを征服した後にオーストリアとの交渉で、この地域一帯をオーストリアに譲りわたしました。
ヴェネツィア共和国の領土
マルコ・ポーロの時代には、ヴェネツィア領だったので彼の東方への旅の口述を纏めたルスティケロ・ダ・ピサの小説「東方見聞録(世界の記述)」では、マルコはヴェネツィア人と記述されています。クロアチアのダルマチア地方も、つい先頃までは内戦に巻き込まれはしたのですがコルチュラ島は平穏でした。
コルチュラ島のことはあまり知られていませんが、マルコ・ポーロの生誕地として観光にクロアチア政府も力を入れ始め、年々マルコ・ポーロのイベントもセンスあるものに変わりつつあるようです。マルコ・ポーロは謎が多く諸説があると思うのですが、コルチュラ島にはヴェネツィア共和国の史跡も多くあり歴史のロマンを求める旅なら面白そう。
私も是非一度は訪れてみたい土地です。
コルチュラ島公式サイト(クロアチア語)
「東方見聞録(世界の記述)」
マルコ・ポーロが旅をした頃のコンスタンティノープル再現CG
ルスティケロ・ダ・ピサの小説「東方見聞録(世界の記述)」とトスカネッリの地球球体説を信じ「黄金の国ジパング」を目指して海路旅立ったコロンブス。シルクロードを通りアジアを旅したマルコ・ポーロの「東方見聞録(世界の記述)」は今でもロマンを感じさせてくれます。