モナ・リザとジャン・ジャコモ・カプロッティについて | Espressoのブログ

モナ・リザとジャン・ジャコモ・カプロッティについて

本日、私のブログランキングに異常と思えるヒット数があり、なぜかランキングのトップになっており、びっくりいたしました^^;

アクセス解析で調べてみたところ「モナ・リザ」とレオナルドの弟子ジャン・ジャコモ・カプロッティ(通称サライーノ)、レオナルド・ダ・ヴィンチのことを書いたページにアクセスが集中していました。

2011年8月22日は「モナ・リザ」の盗難事件から100年

レオナルドの弟子サライーノ(Salaino

原因は、「モナ・リザ」のモデルは弟子のジャン・ジャコモ・カプロッティ(通称:サライーノ)だったというニュースがyahooで報じられたため・・・どうやらバグではなかったようです^^;

ジャン・ジャコモ・カプロッティ
ジャン・ジャコモ・カプロッティの肖像

名画「モナリザ」のモデルは男性=ダビンチと同性愛関係にあった弟子?(yahooニュース)

報道によるとイタリアの文化財に関する委員会を率いるシルヴァーノ・ヴィンチェッティ(Silvano Vinceti)氏らが唱えた説であり、レオナルドは長年付き添った愛弟子でもあるジャン・ジャコモ・カプロッティをモデルとして「モナ・リザ」を描いたというもの。

「モナ・リザ」のモデルはジャン・ジャコモ?

その根拠のひとつとして「モナ・リザ」を高解像度で複写し、彼女の両目を調べたところLとSとみられれる文字がかかれていた。シルヴァーノ氏はこれはレオナルドの頭文字のL、サライーノのSであり、「モナ・リザ」のモデルが誰であるかを示す暗号であると語っているいうものです。

このニュースは信憑性にかけるのではと私は疑っています。ルーヴル美術館が収蔵しているラファエッロの「モナ・リザ」のデッサンはサライーノとまったく似ておりませんし、説を唱えた方はこのあたりも調べられたのでしょうか不明な点が多すぎます。

ラファエッロの「モナ・リザ」
ラファエッロによる「モナ・リザ」のデッサン

以前も、高精度の拡大鏡で調べたら「モナ・リザ」の瞳にレオナルドの名前が書き込まれていたとのニュースがありましたが、(多分同氏の説でありましょうが^^;)高精度の拡大鏡で見なければならない程の文字をどうして書き込めたのか疑問に思いました。

今後もレオナルド・ダ・ヴィンチ関係のニュースが報じられると思いますが、レオナルドのニュースには信憑性が危ういニュースが多く、鵜呑みにせず少し疑って見たほうが好いかも知れません。

それにしてもモナ・リザのニュースがでるとルーヴルを訪れる観光者が増えるので美術館側は説を否定しつつもホクホクでしょうね(^~^)

「モナ・リザ」

なお、このジャコモは幼いときから大変なイタズラ者で、よく物を盗んだり、壊したりという記述をレオナルドが自身の手稿に克明に書き記しています。

アトランティコ手稿にはそんなジャコモが師の手稿に描いたといわれる悪戯書きをみることができます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ アトランティコ手稿/マッシミリアーノ・リザ

現在レオナルドの手稿は天文学的な価値がありますが、そんなお宝に悪戯書きをしたと知ったら小悪魔の異名をもつジャコモはどんな表情をするのでしょうか^^