皆さんお盆休みはいかがお過ごしでしたか?
私は明日まで、お盆休みです。
けっこう長いですよね。
私のお盆休みは、実家に帰りお墓参りし、16日には五山の送り火を見て過ごしました。
そんなゆったりとしたお盆休みの中、テレビのある番組で女優の奈美悦子さんが出演しており、ご自身が苦労した持病の体験談をお話ししていました。
奈美悦子さんの持病とは、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気でした。
この病気は、原因不明で、手足の皮膚が硬くなったり、水泡ができたり、痒くなったりする病気です。
現在、奈美悦子さんは、この掌蹠膿疱症を完治なさっているようで、
このテレビ番組内のお話しでは、「腸内環境を整えることが治療に大切でした」とおっしゃっていました。
このことを聞いて、アトピー治療にも、掌蹠膿疱症にも、同じように腸内環境の管理が体内の免疫反応を調節する重要な因子だということを私は感じました。
奈美悦子さんは、これまでの経験を本で執筆されています。
掌蹠膿疱症という、現代の医療では原因不明とされている病気を完治しています。
一度、奈美悦子さんの本を読んで、またこのブログの別の回で報告したいと思います。
私の仕事上、この掌蹠膿疱症を患う患者さんと多数出会います。
奈美悦子さんのから得た情報を、薬剤師として、医療に役立てていければと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、前回の続きを書きたいと思います。
私の食事制限の経験談の後半です。
前回分読んでない人は、
http://ameblo.jp/pharmac/theme-10068272586.html
を見てください
③超低たんぱく質食時代(約2年 36歳~37歳)
前回の繰り返しになりますが、糖質制限食をやりだした私は、アトピー症状の悪化と回復を繰り返しながらつらい日々を送っていました
糖質制限食が良い食事方だと思っていたので、食事が原因で、アトピー症状がひどくなっているなんて思ったことがありませんでした。
そんな中、2011年10月に映画「不食の時代」を見て、西式甲田療法を知りました。
この映画を見て、糖質制限食が高たんぱく質食であり、腸内環境を悪くしているという可能性を強く感じました。
西式甲田療法の本を買い勉強をしていると、自己免疫疾患(自分の細胞を自分でないと攻撃する免疫反応)であるアトピー性皮膚炎が、高たんぱく質食によって悪化した腸内環境によって引き起こされていることが分かってきました
そこで、西式甲田療法に記載されている内容を実践してみることにしました。
その時やったことをまとめます。
A 運動(背腹運動・金魚運動・合掌合蹠・毛管運動)
B 温冷浴
C 朝食抜き(18時間食事を取らない)
D 青どろを食事にいれる
では次に、これらの行動で、腸や体にどのような効果が表れたか記載したいと思います。
A 朝一の「運動」で、目覚めは良くなりました。
ただ、私については腸内環境に良い影響があったかは微妙です。
そのため今はこの運動をしていません。
もともと私は、定期的にジムに行っており、腹筋等が十分鍛えられているからだと思っています。
一般的に腹筋等のお腹の筋肉がないと便秘になると言われています。
このおなかの筋肉を鍛えるために背腹運動等の運動が必要なのだと思います。
そのため、私の考えとしては、定期の運動をしていない人には、この運動は腸内環境にプラスに働くと思っており、腸内環境改善にお勧めしています。
特殊な道具も必要なく、家で簡単にできることも魅力の一つでもあります。
B 「温冷浴」は、腸内環境にプラスか分かりません。
ただ、お風呂上りが気持ち良いので続けています。
お風呂上がりの気分がほんとにすっきりします。
過去の回 にやり方書いてます。
ぜひ試してください。
C 「朝食抜き」については、腸内環境の改善に最も重要だと思います。
朝食抜きというよりは、18時間腸に食物を入れないことが重要といったほうがよいかもしれません。
ただ、私は実践できていません。
朝、何も食べないというのがやはり厳しいです。
始めは、朝食抜きにしていました。
自分ひとりなら耐えられるのですが、世の中一人で生きている訳ではありません。
家内と貴重な朝の時間に共に食事をする。
これは、健康な体に匹敵するほど大切な毎日のイベントです。
そのため、現在、朝は青どろ1杯とフルーツ少々と食パン1枚を食べています。
では、腸の状態について、朝食なしと朝青どろについて比較します。
朝食なしの場合、私はもともと便秘はよいのですが、便意が少し弱いように感じました。
朝青どろにした場合、朝食なしより、明らかに便意を強く感じました。
そのため私は朝食によって、腸が刺激されて動き出すのだろうと考えています。
少しこれは私の個人的な考え方になってしまうのですが、18時間タンパク質を取らないようにすれば、その間に腸に負担の少ない糖質を取るのはベストではないが、可能と考えても良いのかもしれないと思っています。
D 「青どろを食事に取り入れる」については、腸内環境に良いと思います。
だだし、やり過ぎは問題になる時もあります。
実際、私は、一時期青どろばかり食べている時がありました。
このような青どろばかり食べだしたのは、タンパク質を取るとアトピー症状が悪化したからです。
この頃は、アトピー症状もかなり落ち着いており、タンパク質を食べないことが最も重要なことだと考えていました。
西式甲田療法では、小魚や豆腐など、たんぱく質をある程度とることが薦められています。
しかしながら、私は小魚や豆腐を食べると、その後、数分から1時間の間に、蕁麻疹のようなかゆみ・赤い斑点(コリン性蕁麻疹)がでていました。
そこで私は、この小魚と豆腐からのタンパク質も食べなければよいと考えてしまいました。
この考えのもと、どんどん食事中のタンパク質を減らしていき、最終的におにぎりと青どろのみを食べる生活になりました。
そのころになると、青どろを飲んだだけでも軽い蕁麻疹が出ました。
葉野菜のタンパク質に反応したのでしょう。
この状況から、私は「タンパク質を食事から無くすのがアトピーに良い」という自分の考えに、誤りがあると少し考えるようになりました。
ただ、どうしたらよいものかと解決策を見いだせないまま、超低たんぱく質生活を送っていました。
今思い返すと、この時の腸内環境を表す情報として、便の状態が典型的だったので、少し汚い話になりますが記載したいと思います。
私の腸からは、糖質制限食を止めてすぐに、たくさんの宿便が出てきました。
排便の最後に、どろどろのにおいのきつい便です。
西式甲田療法の本に書いてあった本の通りです。
その後、タンパク質の量が減るほど宿便の量が減り、
超低たんぱく質食の時は宿便は全くと言っていいほど出ませんでした。
このころは素晴らし便が出ていると思い込んでいました。
ただ、たんぱく質が減るほど便の量は少なくなっていき、非常に細く力のない便(便に力なんてもともとないですが・・・)になっていきました。
このころは分かっていなかったのですが、今から考えると、完全に栄養不足だったんだろうと思います・・・。
ここからは超低たんぱく質食での体調の話になりますが、体は疲れやすくなっており、軽い階段も登るのがつらいことが多くなりました。
また、何をやるにもやる気が全然なく、「うつ」状態だったと思います。
先ほどの腸での栄養不足につながりますが、タンパク質から得られるトリプトファン不足によりセロトニンが作れず、うつになっていたと思っています。
(この後の時代で、動物性のタンパク質を食べたらこのうつ症状がなくなったのでたぶん間違いないです。)
薬剤師としてトリプトファン不足が、鬱を引き起こすというのは知っていたのですが、自分が体験するとは思いませんでした
では、いよいよ最後の時代に入りたいと思います・・・
が、少し話が長くなりました。
この続きは、次の回のお話しで書きたいと思います
なかなか終わらなくてすみません