知っておきたい亜鉛の凄さ | 薬剤師発!健康へのブログ

知っておきたい亜鉛の凄さ

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


人間には健康な生活をおくるうえで必要なミネラル(必須ミネラル)が

数種類ありますが、なかでも重要視したいのが亜鉛です。


今回はこの「亜鉛」についてお話します。



亜鉛がなぜ重要かといいますと、バランスの良い食生活を心掛けないと

食品から摂りにくいということ。


そして、カラダの中の100種類を超える酵素の活性に関わって、

細胞組織から二酸化炭素を運び出す酵素(炭酸脱水酵素)など重要な

役割のものが多いのも注目すべき点です。


そういった酵素のカラダの中での役割は、免疫機構の補助、創傷治癒、

精子形成、味覚感知、小児の成長など多岐にわたります。



ここで少し話は脱線しますが、

よく亜鉛サプリメントの広告に「精力増強」とあります。

それは上記の「亜鉛の精子形成能」をとらえてのものですが、

実際、亜鉛を多量に服用しても男性機能が高まることはありません。

参考までに。


さて、話を元に戻しますが、

亜鉛の重要性は酵素反応であるといいました。

しかし、なかなか酵素って言われてもピンときませんね。

もっと身近な部分で亜鉛の必要性を語りますと、

なんといっても亜鉛は「美肌に欠かせない」ということです。

亜鉛はビタミンCと共にコラーゲンを生成を促し、新しい皮膚を

つくりだす(ターンオーバー)
をスムーズにします。

一方、不足すると肌荒れやシミが目立ち始め、ひどい時は皮膚炎を

おこします。

亜鉛不足の人のツメや髪の毛にツヤがないのもこういった理由からです。



あと、女性ホルモンにも密接にかかわっていますので、

欠乏すると生理不順・無月経を招くことがあります。


そのほか、イライラの防止免疫力の向上なども重要です。


1日の摂取量は男性9mg、女性7mgが推奨されています。

そして1日30mgを超えないようにします。



では上記の摂取量を摂るための目安は?といいますと・・・


100g中に、カキで7mg、牛肉で4mg、レバーで6mg、納豆で3mgの

亜鉛が摂取できます。その他、うなぎ、アーモンド、チーズも有効です。

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最初に書きましたが、亜鉛はバランスの良い食生活をキープしていると

案外欠乏しないものなのですが、インスタント食品や偏った食事が続くと

たちまち不足してしまいます。


偏った食事という意味では、

断食ダイエットもそうです。

ベジタリアンの方も亜鉛不足は深刻といえます。




とはいえ、繰り返しですが、亜鉛のことを少しだけ意識して食生活を

バランスよく保っていると亜鉛不足には陥りません。


ですので、何もわざわざ亜鉛だけをサプリメントで摂る必要はないかと

思います。


今回は亜鉛の凄さを書いてみました。皆様のなかにひとつでも当てはまる

ことがありましたら亜鉛の存在を意識して食事を楽しんでください。



PS

ベジタリアンの方って自己管理力がすごいなと思います。

僕だったら「今日くらいはお肉食べよ~っと」ってなりますもん。


ペタしてね









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