マルコリーニ キャラメル パフェ の美しすぎる話 ~ピエール・マルコリーニ


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容姿・・・もちろんそれだけじゃなさすぎるんですよ!!
 
まずは飴細工のシルエットに惹かれます。
確かに壊すのが惜しいほどに美しい!!
口どけはそれほどでもありません。
その味は甘みほんのりに焼いた雨を思わす風合いいが軽くあるかな程度。
際立って旨みを感じるものでもなく、懐かしい飴の味わいって感じ。
これはパフェをいくらか食べ進めたら、グラスの中で砕いてくださいね。
他の素材、特にムースなどに混ぜ込むとこれがなっかなっか美味しい!!
飾りが主題ではあれど、やはり味でも楽しみたいですからね。
是非砕いていただいてみてください。
 
本題はここから。
 
キャラメルクリームは苦味をしっかり表しながらも、やはりキャラメルらしい旨味が広がります。
旨味ありますよ。
ムースみたいにふわっとしていて、口に乗せて優しく、でもビターみたいな・・・。
いずれにしてもマルコリーニはキャラメルが得意ですね。
ふわっとした舌触りで油断していると、風味を凛と見せてくる後味に、頭を揺さぶられるほどの感動を与えられちゃいますよ。
気を抜いちゃいけません。
 
ミルククリーム・・・いやもはやムースといった方がいいくらいのその質感。
不思議と日によって違う気がするも、油脂感が心地よかったり、まるで油脂を感じなかったり・・・いずれにしても美味いです。
ミルクの風合いがこっくり楽しめます。
特にキャラメルパフェでは、この素材の存在感は光るように思います。
一見、色合い的に目立たないところがいいですよね。
味で突然表舞台に立ってくるって感じで・・・。
 
もちろんキャラメルアイスは素晴らしい。
口どけが良いかなんてのはもはや当たりまえ。
ここは口どけの質で語りましょう!!
キャラメルの風味をこっくり残す口どけに、これはもう参りましたと白旗あげます!
しかもフランス産の粗い味わいの塩をつけると、これはもう究極の世界!!
このアイスクリームの味わいが、ふっくらと広がるばかりかシャープにも展開し、生々しくもがっちり、そして時に優しく、このめくるめく味わいのジェットコースターに脳が付いていけません。
こんなものレビューできませんって!!
塩そのものが複雑な味わいを含んでいるものの、やっぱり塩であり、なんだこの塩の完成度は・・・と、マルコリーニが作ったものではないのに嬉しく思う。
 
この野性味、この強靭な主張性・・・、凄い塩です。
しかしこれを受け入れてしまうマルコリーニのアイスクリームの実力も恐るべし。
 
前座のバンドが失敗することを期待する下手くそな大御所バンドとはまるで違う。
やるならやってみなという度量が、マルコリーニのアイスクリームにあるものだから、この塩も実力ぶつけ切ることができるのですね。
凄いぜ、マルコリーニ!!
 
このメニュー、チョコレートパフェとともに永遠の定番にしてくださいよ!!!