MARCOLINI ECLAIR マルコリーニ エクレア Ⅰ.チョコレート ♪88.0 ~ピエール・マルコリーニ

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\630/1本
ヨーロッパの伝統的なしっかりとした堅さに焼き上げたシュー。濃厚なテイストでありながら、柔らかく軽い食感のクリーム。口へ運ぶ際にふわりと香るフレーバ。シューの上に施されたチョコレートバーを割る繊細な音。五感に訴えるひとくち。
・・・とのこと。
 
シューは穀物のコクをしっかり持っています。
表面はパリっとした風合いではないことがまた凄身。
こおいくらかしっとりした質感が、チョコレートのフレーバーを高揚的に表現する際に、風味の重心となり、より立体的な表情を構築するのです。
しかも相対的にムースの柔らかくも味の濃密な個性を肉感的に表すことにも貢献。
なるほどこのクラストのしっとり密な風合いは行き届いた計算を感じさせます。
 
トッピングのシロップとナッツのカラメルスプレッド・・・といいますかフロランタンのトッピングの部分のやつ(?)は、ザクザクと食感良く、同時に甘味の高揚感とカラメルの苦味の素晴らしさが突きつけられます。
溢れだすようにナッティーな味わいと甘味が密に蜜に押し出され、旨みだけを濃縮したらこうなったと言わんばかり。
大人びた風合いを持ちながらも、相手を選ばない誰もが喜ぶその個性は、フロランタンのゴールとも思えるような味わい。
 
そして恐るべきが、何気なく添えられるチョコプレート。
口どけの滑らかさは予想をどこまでしたとしてもそれを軽く超えてくるほどの鮮やかさ。
溶けるとともに浮き上がるカカオの旨みが恐ろしいほどの素晴らしさ・・・。
 
どんなに素晴らしいものを作っても、テーマの中心にチョコレートを配置するその姿勢にはただただ感動と脱帽・・・。
嬉しくなれる一瞬です。
 
当然ながらムースも素晴らしいんです。
苦味を楽しませるに遅れて、リキュールの風味が締りある酸味を表現しつつもカカオの風味をぐっと上方に引き出し、余韻は感動的にもアロマティックな世界を演出。
 
得も言われぬ浮遊感をじっくり持続させ、官能の波に溺れさせてくれるのです。
 
これほど美味しいエクレアが他に存在するとは思えませんね。
名古屋グルメの最高峰はズバリこれでしょう!!