ピエール・マルコリーニ パベ ドゥ トゥール フォンダン ♪86.1
フィヨンティーヌ入りヘーゼルナッツとアーモンドプラリネ。ビターチョコレートでコーティングとのこと。
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ヘーゼルナッツとアーモンドのプラリネにフィヨンティーヌというビスケット生地のようなものが入った作品です。
ナッツが複数種使われていることで、その風味に厚みが生まれています。
そこにザクザク感が最高のフィヨンティーヌが入ります。
ショコラティエに期待する作風からやや離れた感は見られるも、ショコラティエだけに終わっていないマルコリーニです。
これもまた彼の作風。
ショコラの口どけだけに探究心を向けているわけではないのです。
この作品はショコラティエというよりはパティシエとしての彼の才能が詰め込まれたショコラといえるでしょうか？
シンプルでありながら、この旨みのどっしりとした厚みはなんでしょうか？
迷いがありませんし、何より美味しさがダイレクトに伝わってくるのです。
ストレートな美味しさって、こういうことを言うのか・・・って、感心感心。
誰もが美味しいと言える味わいですよ。
マニア以外にも十分その凄さがわかる作品でありますし、誰もが褒める味わい。
ジャン＝ポール・エヴァンがみせる、ちょっと大人の余裕がある中での貫録ある味わいのショコラとは方向性は異なれど、これはこれで素晴らしすぎるほどに素晴らしい作品です。
ただ、この作品をエヴァンが出していたら、ちょっと残念な気も・・・。
やはり作り手のキャラクターは大切ですよね。
美味しけりゃいいよってな気分には、当方はなれませんので。
＊エボリューションシリーズ(2010春-) \263／1粒
プラリーヌのサイズを「ひとくちで、いっそう完成された世界が楽しめる」ものへと進化させた2010年春からのコレクションです。