ピエール・マルコリーニのピエール マルコリーニ グランク リュ ♪88.0

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ベネズエラ、ジャバ、マダガスカルのカカオを最良のバランスでブレンドしたビターガナッシュとのこと。

昨年までのものと少しだけ味が変わった気がします。
特に余韻における酸味のタッチがね。
まあ、気のせいでしょうか?
しかしいつ食べても、美味しいですね。
やはり自身の名を冠した作品には気合が詰まってます。
何と言うか、仕事が丁寧なんですね。
作りこみが違うというか、作る際の集中力も違うと言うのか・・・。
他の作品よりも、一つ各が上なんですよ。
口どけも美しすぎます。
もちろん味わいも。
甘味を軽く浮かせつつ、その下側にミルクの味を走らせ、一瞬遅れて苦味がすーっと広がるんです。
この苦みが長く美しい余韻の構築の序章を演じます。
やがてこの苦みに酸味が重なります。
この酸味を味わうと、あぁやっぱりピエール・マルコリーニだなあとその作家性の高さと個性に気付かされます。
酸味のやや金属めいた風合い、しかしそれが美しさをぎらつかす原動力となるというのは、彼のホットショコラなどにも感じるところ。
余韻での主役はやはりこの酸味でしょうね。
いくらか排他的な性格を持ちながら、その美しさで一撃してくれるという内容にはいつも感服します。
ピエール・マルコリーニの世界観の中で最も素晴らしと感じている「酸味の美学」を十分に楽しませてもらえる作品です。

*エボリューションシリーズ(2010春-) \263/1粒
 プラリーヌのサイズを「ひとくちで、いっそう完成された世界が楽しめる」ものへと進化させた2010年春からのコレクションです。