サーティワンアイスクリーム非公式ランキング「PINKCREAM31」~31アイスクリームが本命なのにハーゲンダッツの誘惑にも負けるブログ-クリームソーダ


C級グルメ、ここに極めたりな味わいに、私は好感持ちましたけどね。


その味を語る前に、香りが華やか。

三矢サイダー系の香りが花開きますが、それよりも少し清涼な風合い。
その構成は水色と白、ソーダシャーベットとバニラアイスクリームの二層仕立てであります。
ソーダシャーベットは、清涼感みなぎりつつも口当たりは味は強くなく、冷たさをしっかり伝達します。しかし味そのものは密度が高く、後味に向けてその詰まったような甘い酸味を高揚させ、期待を裏切らないソーダ感を表します。


走るソーダの風味の軽快感と、冷たさと味の個性が生み出す清涼感が魅力です。
三矢よりもずっとスピードがある内容ですね。


そしてバニラ。
もちろん17アイス(セブンティーンアイス)のバニラはそれほど上等ではありません。
油脂の個性が際立つあれですよ。
しかしソーダシャーベットともに味わえば、序盤にキレを出すソーダの味わいに、遅れてバニラがミルクの優しい風合いを重ね、滑らかな後味を生み出します。


これってクリームソーダが表現したいことそのものなのでは?
ソーダシャーベットの尖った寒々しさを、バニラアイスクリームが温かく潤わす様子は、まるで頑張る高校陸上選手を陰で支える母親の様子。


バニラの量が控えめゆえにソーダシャーベットを主役としつつ、くどさは感じさせない絶妙さが素晴らしいところ。
安いソーダシャーベットアイスの味わいそのものながら、安いけれど美味しいよねと開き直って再現したところが素晴らしく、高級志向に行くことの無意味さを美味しさで伝えてくれる名作ですね。


17アイス(セブンティーンアイス)らしい作品ではなく、グリコ的でもないと思いますが、遊び心を感じさせつつ、カジュアルにチャイルディッシュにまとめた最高のC級グルメです。