31アイスクリームはなぜ32種類のアイスクリームを販売するのか? ~PINKCREAM31-ストロベリー ストロベリーアイスクリームにはライバルが多く、またストロベリーのフレッシュさが味に直結するため、ハーゲンダッツのミニカップのような長期保存型のアイスクリームには不利なジャンルであります。


このストロベリー味は意外と歴史が浅く、私の記憶では1992年頃に新製品として発売されたように思うのですが、どこかで聞いた話では発売当初からのフレーバーとのことであり、日本だけ、もしくは私の周囲だけが遅れていたのという気にも・・・?


当時はミニカップ1つにイチゴが2つ入っているといって話題になったのを鮮明に記憶しているのですが・・・ね。


で、その味。

味自身はもちろん秀逸であるのですが、92年当時の当方は大山牧場アイスクリームのストロベリー味のバランスの良さにほれ込んでいた時期であり、ハーゲンダッツには何かが欠けているように感じてしまい「大好き」といえる地位に達せずに今に到ってしまっているのであります。


その何かとはハーゲンダッツらしいキメの細かくも密度の高いアイスクリームの質感を主張する余り、果実の表現力を抑え気味にしてしまっているように感じられたことかもしれません。


という都合からか、世間の評価よりも-3ポイントくらいになっているかもしれません(笑)。


しかしストロベリーというフレッシュさが良し悪しに影響しやすいジャンルにおいて、あえてアイスという賞味期限無期限の製品で勝負しているのであります。その分を考慮して評価すれば、これほどよくできたストロベリースイーツもないと評してあげないといけません。


ベースの生地にはストロベリーの風味が染み渡り、非常にフルーティーで奥行きのある味に仕上がっています。また生地に混ぜ込まれたストロベリーの果実は容易な甘さに逃げず、品のよい酸味を味あわせようという姿勢が見えるのです。

この果実の酸味がベースの甘味を引き立て、全体の風味をキリっと立ち上げているのですね。

上記のリッチミルクや黒糖黒みつ、クッキー&クリームと比べても、この風味を楽しめないという方の比率は極めて低いのではないかと思われます。


誰が食べても上位の評価を得られる完成度、これこそがストロベリーの最大の魅力であるのでしょうね。