口当たりはいちごミルクそのもの的な味わいですが、そのクリームがバニラではなくチーズ風味であることにその味わい展開における中盤までには十二分気付かされるでしょう。
チーズのコクはバニラクリームの味にしっかりと、どっしりとしたコクを生み出し、後味にはバナナの風合いを思わすまでのものに。
甘味の質感をボリューミー（そんな言葉ないよ）に育てるのです。
このチーズの生み出すコクを携えたクリームに、ストロベリースプレッドがコントラストを加えます。その綺麗に輪郭を整えたフルーティーな味わいは、この作品に良い刺激を与えつつも、そこは安易なものとせず、しっかりとした高級感を残していきます。
またチーズケーキピースが小さなサイコロ的にころころと入るこのアイスですが、シェイクでは少し崩れ気味、それ故にストローからぽろぽろと口に運ばれます。チーズのコクを十分に、穀物感を併せ持ち、同時にレモンの風合いを感じさせるシャープで密で排他的ではない厚みのある質感の酸味がチーズにキレを与えます。
カップの底にはチーズケーキピースが４割から５割くらいは沈んでいますが、ストローでつつけば崩れる程度の固さであり、他人のいない場所でならズズズ・・・と飲み干せるようなもので、まあそれをセーフと考えるかアウトと考えるか・・・。
当方的には、飲むときに面白みを感じられるフレーバーとして高く評価しています。
それこそ具材を楽しめるという意味ではベリーベリーストロベリーの次に好きなフレーバーですね。