予約した心の病院での待ち合わせ時間は本当に長かった。
突然涙を流した妻がいても、何も(不思議じゃ無い&ここではあたりまえですよぉ。)と
妙な待ち合い席の雰囲気、見て笑う人もいて自分はとても困惑してしまった。
そして病院の診察を終えPHANTOMに帰った後、妻はベットで布団に包まりながら
上をうっすらと見て涙をためる。
(病院にて・・)
最初に女性のカウンセラーから簡単なアンケートを渡された。
(どうして病院に来られたのですか?)と簡単な質問があって
「心理チェックをしますんで、この紙にリンゴの木の絵(バウムテスト)を描いて下さい。」と
妻が紙にリンゴの木の絵を描いているのを見て
最初は(何がわかるんだろう?)と思ったが・・後々先生に聞いて割と納得した。
心の病院の先生は歳は50ぐらいだろうか?
見た目も話し方も優しい感じがする先生だった。
(妻と二人。)
先生の前に座り、先生は妻の絵を見て「いい絵です。」と褒め
「大丈夫です、僕の病院に来なくなるまで診ましょう。」と話しをしてくれた。
最後に「お父さんの協力が必要です。」と言われた事も憶えています。
安定剤&色々な薬を貰ってお金を自分が払い・・
帰宅して妻に薬を飲ませ、涙を流しながら寝るまで
妻の顔を見ながら傍にいました。
それから子供達が学校から帰ってきたのでご飯の用意をして
宿題の手伝い、風呂、夕食を3人で過ごして夜。(疲れて・・)
妻のベットの横で床にモンベルの寝袋で包まって、寝ようとしたら・・・
(不意に。)
(もう・・アルプスも富士山も行けないよね。)と状況を考えて、自分も涙が止まらなかった。