「遠雷」 この想いは白く縁取られた 溶けない雪のようで もがいても大人な振りをしても上手く呼吸が出来ず 吐き出した息がアスファルトへと染み込むのを ただ見つめるだけ 人混みで突然感じるような孤独が 二人の間の距離を縮めてはくれない いつか君が誰かを愛しても 告げる事が出来ないという現実の前で 急かされるクラクションのなか立ち尽くせば 痛みが再生される時のように 胸を締めつける