今週の土曜日(27日)赤坂で「ライフプラン相談実務」の継続教育研修を担当します。
人事制度を調べた結果思わぬ情報に出くわすことになりました。
その会社は、40歳半ばで管理職と専門職の選択制となっていて、
その選択により勤務体系と社宅補助が異なりました。細かいことは
この紙面では控えますが、彼は転勤がある代わりに転勤先での
家賃に全額補助がある職の方を選択しました。
通常の人は、住宅購入あたり住宅ローンを組み住宅を取得しますが、
ご承知のように住宅ローンには金利が付きます。今は超低金利
で金利負担は比較的軽微ですが、その当時は4%位でしたので、
金利負担額はかなりの額でした。
そこで、彼は家賃補助を活用し、本来住宅ローンを組んだ場合の
住宅ローン返済資金を逆に積み立てて運用することにしました。
正に逆転の発想です。
その結果、60歳定年時に現金で住宅を購入し、仮に今住宅購入し
今後30年にわたり住宅ローンを返済するより、数千万円も余分に
手元資金が残ることになりました。住宅ローン返済の金利部分と
積み立て資産運用した資金の元利がそっくり残ることになったわけです。
人生には人それぞれの道があります。サラリーマンを選択した人は
みんな出世を望んでいるとは限りません。人生の生きがいを
他に求めている人達がいることも事実です。
人それぞれの人生設計を聞き出し、その人の人生目的に合った
提案が出来るFPが求められているのではないかと、考えさせられる
事案でした・・・