だれにもあると思うが、歌詞の意味を勘違いして覚えていることってあると思う。
先程、桜田淳子の「夏にご用心」という曲を歌っていて思った。この曲には、「白い水着のあとがまぶしく見える」という歌詞がある。いまは、水着を着ていて焼けなかった部分が白い跡になって残るという意味だと分かる。しかし、当時、小学生だった私は、文字通り「白色の水着を着ていて出来た跡」という意味だと思っていた。これは、歌詞の日本語が、白いが、水着にかかるのか、跡にかかるのか分からないことから来る勘違いである。いくつか思いつくままに勘違い歌詞を書いてみる。
<ケース1>「あおげばとおとし」、かつての卒業式の定番ソングの一つだが、歌詞に、「おもえば、いととし」と言うのが出て来る。私は、長い間、「思えば愛おしい」だと思っていたが、歌詞カードを見て「思えばいと疾(と)し」つまり、思えばあっという間、という意味だと言うのが分かった。これは、疾し、というのが聞きなれない単語のために起きた勘違いである。
<ケース2>「赤とんぼ」、「おわれてみたのはいつの日か」という歌詞がある。長い間、私は、時間を忘れて追いかけっこをして、遊んでいて、見上げると夕焼け空になっているイメージと思っていたが、これも、「追われていた」ではなく、「負われていた」つまり、背中におぶさって見たという意味だということが分かった。
<ケース3>「雪」、「雪やこんこ」という歌詞がある。「こんこん」という雪が降る音だと思っている人が多いが、「来ん来」つまり、降ってこいという意味。
<ケース4>「どんぐりころころ」、「どんぐりころころどんぶりこ」という歌詞がある。「どんぶりこ」は、いうまでもなく、水音であるが、「どんぐりこ」と歌う人が多い。
<ケース5>「しゃぼん玉」、「しゃぼん玉とんだ、屋根までとんだ」という歌詞がある。いうまでもなく、しゃぼん玉が屋根の高さまでとんだという意味であるが、たいしかに、日本語的には、しゃぼん玉だけでなく、屋根も、また、とんだ、という意味にもとれる。大人は、常識的に考えて、屋根が飛ぶほどの大風の中で、しゃぼん玉をするのは、無理があると思うが、素直な子供は、勘違いするひともいるらしい。

というように、いろいろ勘違い歌詞は、あるものだ。この日記を読んでくださった方でも、勘違い歌詞について面白い話があったら、聞かせていただけるとうれしいです。