まるまるプロレスの巻。車椅子バスケの話がほとんどありません。それもまたいいです。
REAL 13 (ヤングジャンプコミックス)
事故で下半身不随となったヒールのトップレスラーが引退試合を迎える。会場を埋め尽くした観客たちは彼が歩けないことを知らない。
タッグ戦が始まる。無論リングに入ることはできない。ロープをつかんだまま、リングの中の戦いを傍観する。相手チームのベビーフェイスはライバルであり親友。そしてプロレスの太陽でもある。自分は月。
観客席には一緒にリハビリを戦う車椅子の友人たち。彼の足が動かないことを知っているため諦めの気持ちと奇跡を信じたい気持ちが交わる。観衆はヒールレスラーの出番をあおる。
そして下半身不随のヒールレスラーはいよいよリングに入る。ある方法で。彼の最後のプロレスがはじまる。
立ち上がれない者たちの話で誰かを立ち上がらせようとするマンガ。
１３巻のラストでアイツが立ち上がった。