12日、サマー・ソニックに行ってきましたので、その報告をします。
 サマー・ソニックは今年で7回目になる、フジロックフェスと並ぶ、日本の代表的な音楽フェスです。このサマソニにはかなりの大物が毎年参加しており、2005年はOasis、2004年はGreenday、2003年はRadiohead と、私のプロフ で好きな音楽にあげているアーティストが毎年のように参加しています。そういえば、今年のフジロックではレッチリも参加しましたね。で、今年の1日目のヘッドライナーはMETALLICAでした。メタリカといえば80年代ハードロックの大御所ですが、旬の大物って感じではないので、今年のサマソニは前評判はよくありませんでした。私もメタリカはほとんど聴かないのであまり注目していませんでした。
 私が今回注目していたのは、The CardigansとThe Charlatansです。似たような名前ですが、カーディガンズは90年代スウェーデンポップ&ダンスが流行ったときの人たちです。シャーラタンズはストレートなロックですね。
 では、私が観てきたアーティストを書いてみます。

Taking Back Sunday
The Cardigans
Hoobastank
Scritti Politti
The Charlatnas
Daft Punk

です。では、ひとつひとつ評論してみようと思います。これはあくまでも個人のたわごとなので、これらのファンの人が私の評論をみても怒らないでください。お願いします。。。

 まずは、テイキング・バック・サンデーから。この人たちはアメリカで今売り出し中でブレイクしているのですが、日本ではまだそんなに知名度は高くないようです。で、ライブはどうだったかというと・・・、最悪でした。というか下手すぎ。ヴォーカルは声が出ていないし、ベースがスカスカ、ギターだけがまともでしたが、ベースラインがしっかりしていないと、ギターもおもちゃにしか聴こえません。はっきりいってCDバンド(ミキシングで化粧できるCDでしか聴けないバンド)でした。それと、ヴォーカルのマイク巻き巻きパフォーマンスも痛かったし、ミック・ジャガーを彷彿とさせるような歩き方も痛かった。テイキング・バック・サンデーを好きな人には非常に申し訳ないのですが、私はいいとは思いませんでした。今回一緒にいった相棒はこの人たちを1番注目してたのですが、終わったあと、ガックシきてましたね。orz ヴォーカルも調子悪かったのか、ライブ終了と同時にマイクを投げ捨てて帰っていっちゃいました。

 次のカーディガンズでしたが、この人たちって昔はアイドルみたいで、こっちこそCDバンドなのかなと思いきや・・・、いや、マジ上手かった。この人たちは本物でしたね。しかも、昨日は雷雨がすごくて、山手線が止まったらしいのですが、ちょうどこのバンドの演奏中に幕張も停電で機材トラブルが発生したらしいのです。しかし、この人たちはまったくお構いなしにすばらしいパフォーマンスを見せてくれましたね。機材トラブルを受けても、音楽の質がまったく落ちなかったのはホンモノの証でしょう。いちばんの盛り上がりは大ヒットナンバーの「Love Fool」でした。私はこの曲が大好きなので、満足しました。ただ、ヴォーカルのニーナが、「but you」という歌詞の部分で「fuckin' you」って言ってたのは、「え?ホンキ?」って思いましたけど・・・。バンドとしてもドラムとベースはしっかり土台を作っているし、その上に綺麗にギターとキーボードを重ねて、クオリティが高かったですね。この人たちはなかなか日本に来ないので、今回はすごく貴重なライブだったと思います。

 さて、フーバスタンクですが、ヴォーカルのダグラスってハーフなんですね。なんでこんな話題をあげたかっていうと、ライブの途中で彼のお母さんが登場。ダグラスがお母さんを招待していたのでした。そして、お母さんのエイコさんが「私は今、感激のあまり涙がでています。これからも息子のダグラスを応援してください。」と挨拶すると、マリンスタジアムからは感動の拍手喝さい。今日一番拍手を受けた人かもしれません。そして、その雰囲気の中で大ヒットナンバーの華麗なバラード「The Reason」を演奏したもんだから、盛り上がらないわけがありません。カッコよかったです。でも、演奏の質自体は普通でしたね。決して下手ではないんだけど、まだ迫力に欠ける感じがしました。「これからに期待!」のバンドですね。

 スクリッティ・ポリッティは上手でした。上手でしたが、客が付いていってなかった。というのも、彼らは80年代に活躍したバンドです。いわゆるディスコ系のダンス&ポップですが、さすがに色褪せてましたね。まったり聴くにはいい感じです。実は、私はこのときは後半戦に向けて最後尾で座って寝ていました(笑)

 で、次のシャーラタンズですが、この人たちもまあまあでしたね。どっちかって言ったら、この人たちも90年代って感じの人たちなのですが、演奏は渋かったと思います。でも、あまり見所はなかったように感じますね。ちょっと残念でした。

 最後にダフト・パンクです。ダフト・パンクってよく知らない人のために説明しておきますが、彼らはロックではありません。フィルターとかハウス系のクラブ音楽です。本当は奥田民生を見たかったのですが、シャーラタンズが長引いてしまって見れなかったのです。それでそのまま会場に残ったって感じですが、これは死にました。まずはシャーラタンズが終わった途端、人がなだれ込んできてまったく身動きが取れなくなりました。どうもメタリカではなくダフパン目当てで来た人が大勢いたようで、7000人のキャパに数万人が殺到したらしいです。私は前から6列目ぐらいにいてその真っ只中で圧縮されていました。会場外では、アナウンスで「ダフト・パンクの会場がものすごいことになっております。入場規制していますので行かないでください。」というような放送をしていたらしいです。で、入れなかった人たちが会場外で乱闘してたみたいでした。いくら好きな音楽が見れなくても暴力はいけません。こんなことをやってるとダフパンファンは嫌われますよ。で、演奏が始まったら、もみくちゃにされました。会場がクラブと化しているを通り越していましたね。踊りどころじゃありません。そして、演奏が始まって20分くらいしたら、2メートルくらい先の人が失神してどっかに運ばれていきました。人口過密状態で酸欠になったものと思われます。そして、彼らのメガ・ヒットとなった「One More Time」では会場がトランス状態でしたね。どうもそのあたりで、入り口付近にいた人が暴れて柵をぶっ壊してたみたいです。私は大人しく人の波に飲まれていましたが、汗だくで汗が搾れるほどにTシャツが濡れちゃいました。で、演奏自体ですが、ダフパンってもともとがフィルター系の音楽なので打ち込みですから、本当の意味では「演奏」とは言えないかもしれません。クラブでのライブにはいいのでしょうが、いわゆる音楽を聴かせるライブ向きじゃありません。でも、ハウス系が好きな人は楽しかったでしょうね。客はノリノリでした。でも、私は、もはやこのノリにはついていけません・・・。メタリカをのんびりと聴いていたほうがよかったです。

 そのメタリカですが、演奏のスキルはかなり高かったみたいですね。何でも、「CDをそのまま再現してみよう。」って完璧に再現したらしいです。今はミキシングの仕方でどんな下手でも綺麗なCDを作れてしまうので、当てぶり(口パク)のできない野外フェスなんかを見てホントの実力がわかります。そういう意味では今回のフェスで私が見た中ではカーディガンズがズバ抜けていましたね。見れなかったですが、メタリカもすごかったようです。