ms.snowmanガーナへ行く

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たった一つのお皿にのった料理の中にも「STORY」がある。その食材の育った気候、土、風土、作った人の思い、同じ食卓を囲んだ仲間たち…。現在、ガーナでの生活を送る中、その土地で出会った日常生活の小さな発見、よろこびを書きつづります。

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今日は、ガーナの庶民の味方ごはん、「ケンケ(Kenkey)」のご紹介。


近所にある、小さな屋台のケンケ屋さんには、いつも地元ガーナ人の行列ができていているんです。気になるので、早速行ってみました。


                   


                  

行列に加わり、とうもろこしの皮につつまれたまあるい物体を1つ注文すると・・・。愛想の良いお姉さんが、ふっかふかの湯気が立ったのを奥から選んでくれました。


これをつけてたべると美味しいのよっ、とフレッシュトマトソース、玉ねぎ千切り、シト(ガーナ人にはかかせない超辛味ソース-SHITO)」を手際よく小さなビニールの袋に包んでくれて、ハイッ。50ペソワ(約25円)なり~。


とうもろこしの皮をはぐと、むにゅっとした物体。
おおおっ。くさいっ!

一口。
おおおっ。すっぱいっ!

ソースは?
おおお。辛いっ!。

                   



ガーナのローカルごはんの中で、外国人にとって最もハードルが高いといわれるケンケ。その所以は、主原料とうもろこし粉を水で練って発酵させることによって生まれた強烈な臭さ、酸っぱさのせいでしょう。


発酵食品は、うまみ成分そのものが増加するので、味わい深く、風味豊かにさせるといいます。このケンケも慣れてこれば、クセになる味なんでしょう。


くさや(日本代表)、シュールストレミング(スウェーデン代表)、ホンオフェ(韓国代表)・・・に並んで、堂々出品したいケンケ(ガーナ代表)!



ケンケは、上記のシト、トマトソースと一緒に食べる以外に、オクラスープ、グランナッツ(落花生)のスープ、豆のスープ、パームナッツスープなどと一緒に主食として食べられています。他のガーナのローカル料理と比べても、格段に安いので、庶民の味方です。



ちなみに、ケンケは、地方によって違いがあります。首都アクラ近郊でよく見るのは、上記のGa Kenkey。おなかにずっしりきます。(通常1~2日の日持ち、塩味あり。)



他にFante Kenkeyとよばれるものは、とうもろこしではなく、プランテーン(形はバナナに似ていますが、一般には料理に用いられる果物)の皮に包まれていて、Ga Kenkeyより軽め。(1~2週間、常温保存可。塩分含まれず。)主食として食べる以外に、お水、少量のお砂糖を加えてアイス・ケンケドリンクにして、飲まれています。