来秋ドラフト、地元出身大学生に注目

◎来秋ドラフト、地元出身大学生に注目

今年のドラフトは１０月に終わったばかりですが、スカウトはすでに来秋のドラフトに向けて動き出しています。今年が豊作だっただけに、来年は確かに見劣りはしますが、それでも大学生選手を中心に有望な選手が充実しています。

その中でカープがドラフト１位の候補に挙げているのが明治大のエースで地元・広陵高出身の野村祐輔投手です。野村投手の武器は何といっても制球力。スライダーにチェンジアップ、カットボール、カーブ、シュートなど多彩な変化球を投げ込むとともに、ＭＡＸ１４９キロのストレートの球威も抜群で、すでに明治大では１９勝を挙げている即戦力右腕です。

今秋のドラフトでは上位４人が即戦力投手で占められました。今年獲得したルーキーが来季、どの程度即戦力としての働きを見せるかという点も、来秋のドラフトに大きな影響を与えるのでしょうが、しかし、それでも投手力が毎年補強していきたいところでしょう。

そしてもう１つの補強ポイントである右の長距離砲。その有力候補として、広島・崇徳高出身で中央大の井上晴哉選手の名前も挙がっています。１８５ｃｍで１００ｋｇという巨漢ながら、打撃では体格を生かしたパワーよりもむしろ、安定したミートセンスが魅力です。２００９年の秋のリーグ戦では首位打者に輝き、主にファーストを守る右の長距離砲はカープの補強ポイントにピッタリでしょう。

来年の１月中旬には第１回のスカウト会議が開かれます。野村投手は間違いなく１位で消える逸材であり、井上選手に関しても、今後次第では１位で消える可能性もある上に、中央大といえば巨人が独占している印象があるだけに、今後も要マークとなるでしょう。

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