植玩

 こういった撮影の場合、大抵の場合はその場所にいる受付嬢や事務員が花を添えることが多く、たまたま来訪中のお客さんは承諾を得なければならないし、モデルはお金がかかるのでほとんど採用されない。もちろん男性はほとんどナシ。(当たり前だ!)。
 この“植玩”の場合はバンダイの社員さんだろう。商品を見つめながら緊張しつつ差し出すその手が少し震えていたかもしれない。そんなことを考えさせる素人っぽい初々しさがある。「ガーデンコレクション」お手ごろ価格だし、ヒットしてますヨ。


植玩大きく育つか

大人向けに各社発売

  おもちゃと植物を組み合わせた「植玩」に、大手玩具メーカーが力を入れている。「たまごっち」など電子ぺットが再び人気を集めるなか、子供だけでなく、「育てる」ことに癒やしを求める大人たちをとりこにする作戦だ。食べ物とおもちゃを組み合わせた「食玩」ブームの再現はなるか。
 植玩の火付け役は、タカラが2月に発売した贈答用の「マ・メール」。缶詰を開けて水をやると、4~10日で「ありがとう」「おめでとう」「I LOVE YOU」などの伝言が刻まれた芽が顔を出す。どんな伝言が飛び出すかは育つまでのお楽しみだ。
 レーザーで書かれた伝言は全部で6種類。贈る側は缶のフタに張られたシールを見て選べる。税込み希望小売価格は714円。これまでに約30万個を出荷した。
 タカラと来年3月に合併するトミーも「マメデルモンのたまご」(798円)を発売中。卵が割れて、日本語で「ありがとう」「だいすき」というメッセージが書かれた豆の種子が顔を出す。
 「メッセージ派」の両社に対し、バンダイが4月に発売した「ガーデンコレクション」(399円)は卓上の癒やし空間をめざす。チワワやハムスター、ゴールデンレトリーバーなどが草原にたたずむシーンを再現。芝生によく似たカナダ原産のチモシー草の種を栽培トレーにまくと、10日ほどで最長6センチに成長する。動物フィギュアは5種類。「愛情を注ぐものがほしい20~30代の女性がターゲット」とバンダイ。

(05.6.16.朝日)