ペットアロマテラピー協会 ブログ -2ページ目

≪質問≫

ペットアロマを学んだ後、オリジナルのブレンド作成してペットショップ、サロン等で「販売」したいと考えていますが、また問題等はありますか?


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≪回答≫

精油は「雑貨品」として扱われているということがポイントとなります。

したがって雑貨品という性質上、「薬事法」に触れる行いは避けなくてはなりません。

薬事法とは「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」「医療用具」の製造、販売を規制する法律で、勝手に製造、販売を行ってはならないとしております。

その為、不特定多数のお客さんに対して、自らがブレンドした商品を効果、効能を表示して販売することは法律上問題となります。

例えば 「~が改善する」「~に効果がある」としてブレンドしたオイルを販売すると無許可医薬品の対象となります。


サロン等でお客さんのペットに対してアロマを施す行為については問題ありませんが、

医療と捉えられる行為は避けなくてはなりません。また、それに関連した宣伝、表示も同じです。


上記のことから法律上「販売」は行えませんが、提供・プレゼント(有償、無償問わず)という形については違法に当たらないという考え方があります。

その場合は送る側は受け取る側に使用方法、薬事法についての説明を行い、「自己責任」において使用してもらうことを理解してもらうことが必要です。

ペットアロマは目的に合わせ、トリートメント、芳香拡散、クリーム、アロマバス等々、使用方法も変わってきます。その中で「ペットアロマ」という言葉から一番連想しやすいのは「トリートメント」ではないでしょうか?

そのトリートメントを行う際についての質問がありました。




≪質問≫

アロマトリートメントを実践したところ、オイルによるベタつきが気になります。

どうしたらよいでしょうか?




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≪回答≫

トリートメントオイルは希釈にキャリアオイルを使用するため、ベタつきはどうしても発生してしまいます。

このベタつきを放置しておくとオイルが酸化し、被毛の変色皮膚へのトラブル、また内臓への負担へとつながるケースもあります。

そのためトリートメント後はオイルをなるべく残さないようにするのが理想。

それを踏まえた方法を紹介いたします。




①シャンプー前のトリートメント

全身に使用する場合、小型犬で小さじ1杯、大型犬は大さじ1~2杯をウエストラインより上方に1杯分、下方1杯分。または、前面、後面に1杯ずつと分けて使用してください。最後にシャンプーをして洗い流しましょう。洗い流しても十分効果は期待できます。

シャンプーの予定がない場合はホットタオルで拭き取りましょう。




②香りのトリートメント

手のひらでブレンドオイルを伸ばし、一端軽く拭き取り、手に残った香りでトリートメントを行ないます。

香りは鼻から入り、最終的には血液に流れていきます。

この方法は香りによるトリートメントとなるため、希釈率は低くても(0.5%以下)問題ありません。




③皮膚に対してのトリートメント

皮膚に対して直接オイルを付ける場合は、先端のとがった容器やスポイトを用意して、毛をかき分け首、背中などの患部に直接何点か垂らします。

指の腹で全体に行き渡るようにもみます。

この方法は使う量が少量のため、ベタつきが問題になるほどではありません。


④ハイドロゾルによるトリートメント

ハイドロゾルとは水蒸気蒸留法で精油を抽出する際に発生する、蒸気に含まれる水溶性の芳香成分のことです(メーカーによって名称が違います)。

精油に比べると香り、作用が穏やかで未希釈でも使用が可能です。

水溶性で乾くため全身につけてトリートメントすることも可能です。

現在日本では様々な「ペット」が飼われ、中には動物園にいるような珍しい動物を飼育されている方もおります。でも多くを占めるのが犬、猫ではないでしょか?

「ペットアロマ」という名称から、ペット全般にアロマを使用するのか?できるのか?そういった質問を受講前の方から受けることがあります。そんな中から主なものを挙げてみました。




《質問》

我が家では猫を飼っており、これからペットアロマの勉強をして、癒したり、被毛のケアをしてあげたいと思っております。でも、猫へのアロマの使用は出来ないという話も聞きます。

日本ペットアロマテラピー協会では猫へのアロマについてはどのように教えておりますか?


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《回答》

 当協会では、安全性の面から猫への直接的な精油使用は全般的にタブーとしています。それは、肝臓での解毒機能が十分でないため、精油に含まれる成分が体内に蓄積されてしまうと考えられている事。それにより中毒症状、最悪の場合は死亡に至るなど、日本では今のところこのような報告は聞きませんが、海外では報告されています。


 一時期ティートリーによる事故について取り上げられたことがありました。ティートリーは比較的安全な精油という事で、一時期様々なところで活用され、「安全」ということから高濃度で大量に使用されることもありました。精油は植物の成分が凝縮されており、安全と言っても用法、用量を間違えれば、それは「毒」となってしまします。これにより、代謝のおとる猫が犠牲(犬も何件かあったそうです)になってしまった・・・というのがティートリーの事故の件です。


 アロマを使用したことで、直ちに必ず何かしらの症状が出るという訳ではなく、個体によっては問題ないこともあるでしょう。ただ、長期にわたる使用で精油成分が体内へ蓄積され、ある日突然症状が出ることも考えられます。(人のアレルギー症状のように)

 上記の理由から、アロマテラピーを行う上で安全性が第一ですので、当協会では猫への直接的なアロマの使用を控えております。



 では、猫に対してのペットアロマは絶対に行えないのでしょうか?それについて、「芳香拡散」による間接的な使用は可能としております。もちろん鼻からの吸入で少なからず体内へと入って行きますので、長時間の慢性的な使用は避けて下さい。また、短時間でも猫の様子に変化が見られるようであればただちに使用は中止してください。猫が避難できるように、芳香拡散をしない部屋も作ってあげて下さい。


 芳香拡散の他には、精油を水蒸気蒸留法で精製する際に副産物として採れる芳香性の液体、ハイドロゾル(メーカーによって名称が違います)も精油と違い作用が穏やかな為、使用可能としています。



 猫だけではなく、犬、さらには人間でも同じことですが、どんな精油でも使いすぎ、高濃度、無意味な使用は逆効果になってしまうことを頭に置いて、ペットアロマを行って下さい。