ミスドが混んでいたので、サイクリングがてら新しい喫茶店を探してみることに。

ミスドから自宅に向けてペダルをこいで、いつも使う道は避けて通った。


たどり着いた店の名前は『PennyLane』
きっとオシャレに違いないという期待とほぼ同時に、

昼下がりの主婦たちが輪を作り、他者を敵視してくるようなとこだったら、という不安も抱いて店内に入った。

風鈴でも、西洋のベルでもない
むしろ、その中間のような音を響かせながら店内に入った。

中には、週刊誌を読む主婦が一人と新聞を読む老人しかいなかった。

中に入っても、店員が案内してくれる訳でもなく
少したってから勝手に席を見つけ、角の席に座った。

店に入ってまず目につくのは、コーヒーサイフォンだ。

そのあとは天井のファン、ついで大きな壁画だろう。


席に座ると水とおしぼりを持ってきてくれた。ここでようやく客の一人として認められた気がした。

メニューの上から2番目のコーヒーを頼み、まわりを見渡した。

チェロやスピーカーがあり、そして店の名前から音楽の好きな店主に違いないと推測した。

僕がいる間に流れたのは、Carpentersとクラシック音楽だった。

THE BEATLESのPennyLaneは流れなかったが、
あの時間にPennyLaneは合わないだろうな、と思った。


最低でもあと2回は行きそうな店だった。