【前回までのあらすじ】
9月の永山フェスティバル本番に向けて、春~夏の間はe-winds S(というテルミン)を使用していた矢野ナヲト(←私です)。
無事に本番も終了し、久々にetherwave(というテルミン)を使用し、あまりの操作性の違いに驚きを禁じ得ないのであったが・・・・。
(くわしい内容は→ 2016/9/22の記事、2016/10/1の記事、2016/10/25の記事をご確認ください)
さてボリュームアンテナとピッチの調整も無事に済み、しばらくは快適にetherwaveさんとの生活を楽しんでいた僕。
しかしながら、冷静になってみると一つの問題に気が付いた・・・・。
出したい音が、出し切れてないではないか!!!
その時にも演奏予定のある曲で、高い音域の音を演奏しなきゃなんないんだけど、その音がどうしたって出ない!
・・・これは、何とかしなければならない・・・・。
というわけで、前回(10/25)、前々回(10/1)に続いて、etherwaveのアンテナ調整にチャレンジすることにしたのでした。
さて、etherwaveのボリューム調整とピッチ調整については、購入時に付属しているマニュアルにも記載されている、楽器として演奏するためには誰もがやるべき調整。
しかしながら、今回の音域拡張はどうやらそうではないらしく、マニュアルには記載なし。失敗したらかなり面倒なことになりそうだ・・・・。
(※註:メーカー保証が受けられなくなる可能性があります!)
というわけで、インターネットの力をお借りして、こちらの記事(T・T・L 田中テルミン研究所さん)や、こちらの記事(相田康一郎さんブログ)を参照しつつ、ビクビクしながら調整を始めたのでした。
まずは通常の状態できちんとチューニング。
その状態で上面のカバーを取り外し・・・・
次にその状態でいまの「0ポイント」を確認。
だいたいピッチアンテナから5cmくらいのところにあるはずなので、その位置をきちんと覚えておきます。
そして、ピッチアンテナ近くにある「L5」というコイルを専用のプラスティックドライバーで回して調整。
今回は音域を高い方向に伸ばしたいので、音を聴きながら「音が高くなる方向に」少しずつ回していきました。
で、ここで注意しなければならないのは、コイルを回す方向。
上記2つのサイトでは「右回りに回す」となっていますが、自分の場合は「左回り」が音域を伸ばす方向だった模様。
このあたりはどうやら出荷時期によって変わってくるようなので、自分の耳で確かめながらやっていくしかないのかな・・・・と思いました。
で、ある程度回したら、先ほど確認した0ポイントがずれていないかの確認をし、ずれているようだったら「L6」コイルを回して、ピッチの調整。
で、それがすんだら、一度カバーを被せてチューニングをして、音域が思った通りに伸びているか、ピッチ調整に問題はないかを確認。
問題があるようだったら、もう一度カバーを外して・・・・・・という作業を繰り返していきます。
というわけで、これらを繰り返すこと約1時間。
無事に音域が5オクターブくらいまで拡張!
こうして音域を伸ばしておくと、高音域での演奏がかなり楽になるので、表現の幅も広がるのではないかなぁ・・・・と思っているところ。
1月14日のワンマンリサイタルに向けて、練習にも身が入ります!