そして・・・・
その上映会のチケットが当たったーーー

だけど、その招待ハガキを家に忘れて来たーーー

うーむ。
仕事の後、家に取りに帰ってからじゃあ上映開始時間に間に合わない・・・ってんで、昼休みにダメもとでチネチッタさんに問い合わせの電話してみたところ、チケットカウンターでスタッフにその旨を伝えてもらえれば入場できるようにしておいてくれる・・・との、何とも寛大なご処置を賜った!!!!
よっしゃー!
さすがは川崎地区ナンバーワンの映画館、チネチッタさん!!
これからもぜひ利用させていただきますぜ・・・と、仕事を早々に切り上げて何とか10分前に会場に到着。
昼間に言われたとおり、チケットカウンターで状況を伝えると・・・・。
「ハガキを持参でないと入場はできない」
とのこと

いやいや、待ってくださいよ!!!
昼間に本社のご担当者様から「入れるよ」って言われたから来たんですけど・・・・と引き下がる俺。
「では、もう一度確認を取ってみるよ」と、スタッフさん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そのまま待つこと15分。
ようやく本社から入場OKの連絡があったとのこと。
「こちらへは連絡が来ていなかったもので、お待たせして申し訳ありません」
と、チケットカウンターのスタッフ。
うがぁーーー!
「連絡来ていなかった」じゃねぇや、べらぼうめ!こちとらもう四半刻も待たされてるんでぃ。
おかげでもう上映開始時間を過ぎちまってるじゃねぇか・・・と、イライラしながらチケットを受け取り、ドタバタと劇場内へ。
まったく・・・。
これじゃあ映画を観るような気分になんかなれやしねぇぜ・・・と怒り心頭!!!
・・・だったのですが・・・・。
・・・冷静に考えてみたら、一番悪いのはハガキを忘れた自分なんだよね・・・・。
ああ、何てダメなやつなんだ俺は。
自分の過ちは棚に上げて、スタッフさんのことを責めるだなんて・・・。
むしろ今回の件に関しては、中に入れてくれたことを感謝するべきなんだ。
ああ、それなのに・・・。
俺は何て愚かで、最低で、ちっぽけな人間なんだ・・・・・。
と、悔恨の念に苛まれつつ。
しょんぼりとあらすじを紹介します・・・・。
【あらすじ】
日本映画界現役最高齢の新藤兼人監督が、“映画人生最後の作品”との思いを込めて撮り上げた感動の反戦映画。32歳で招集され、同じ部隊の兵士100人のうち、終戦を迎えたのはたった6人のみという監督自身の過酷な戦争体験を基に、“一枚のハガキ”が巡り合わせた一組の男女の運命を通して、戦争の不条理に翻弄され家族を破壊された市井の人々の無念と再生への道のりを、ユーモアを交えつつ力強い筆致で描き出していく。主演は豊川悦司と大竹しのぶ、共演に六平直政、大杉漣。
戦争末期に招集された100人の中年兵たち。誰がどの戦地に向かうかは、上官がクジを引いて決めていた。しかし戦地への赴任は、そのまま死を意味していた。そんなクジ引きが行われた夜、松山啓太は仲間の兵士・森川定造から妻・友子が送って寄こした一枚のハガキを手渡される。フィリピンへの赴任が決まり、死を覚悟する定造。検閲が厳しく返事を出せないことから、宝塚への赴任が決まった啓太に、もし生き残ったら友子にハガキを読んだと伝えてくれと依頼する。戦争が終わり、わずか6人の生き残りのうちのひとりとなった啓太。やがて、定造から託されたハガキを手に、友子のもとを訪ねるが…。
(allcinema onlineより)
反戦をテーマにした作品でありながら、激しい戦闘シーンも、焼け野原になった町の映像も皆無。
しかしながら、戦争が人々の心を、運命を、生命を、未来をどれほどまでにメチャクチャにしてしまう、理不尽で愚かしい行為なのか・・・ということがひしひしと伝わってくる作品。
・・・と言ってしまうとかなり重い作品のようですが、実際には最初から最後までクスクス笑いが絶えないユーモラスな作品だというのが何ともすごいところ。
この監督さんの作品を観るのは初めてだったのですが、脚本も映像も恐ろしく丁寧なつくりの作品で、思わず「うまいなぁ」と唸ってしまう・・・、そんな作品でした。
(まぁ、上手い下手を言えるほど映画に詳しいわけでもないんだけど・・・)
そして、主演の大竹しのぶ、豊川悦司をはじめとした豪華俳優陣の演技のすごさ。
時折「映画よりも舞台で観た方がしっくり来るかな」・・・と思わずにはいられないような、オーバーな演技が目立つ部分があったりもしたのだけれども、それでもベテラン実力派の役者たちがまるで競い合うかのように迫真の演技を繰り広げる姿には異様なまでの迫力と説得力がありました。
・・・が、大竹しのぶさんの演技には付いていけなかったかなぁ・・・。
大竹さんの「怪演」とでも言うべき鬼気迫る激しい演技は、戦争によって人生をメチャクチャにされた女性の悲しみ、苦しみを体当たりで演じた・・・ということなのかもしれないけれども、僕にはそれが気が触れているようにしか見えず・・・。
もしかしたら「それこそが戦争が引き起こした悲劇なのだ」という表現だったのかもしれないけれども、いまいち感情移入できなかったなぁ・・・というのが正直なところでした。
・・・とか、ところどころ気になる点もありつつ、この作品のラストはとにかく感動的。
あの美しい光景には「どんな苦しみの中にいても、そこにあるであろう希望を信じて生きなさい。」という、99歳の監督からのメッセージが込められているような、
そんな気がしたのでした。









