茶事
昨日と二日間、館の和室をお茶事に使って頂きました。
亭主はお料理研究家の久保香奈子さん。
京都生まれのお料理大好き女性で、食のジャンルを問わず、著作は30冊以上にもなります
館の決して広くはないお台所をお使いになり、毎日7人のお客様のご接待。
私たちスタッフは、なるべく存在感を薄くし、匂いのするお昼は禁止で静かにひそんでいました。
待合の壁にかけられた書は「磁」。「公募インテリアの書展」に入選したお友達の作品だそうです。館が焼き物を扱っているので、掛けられたそうです。
向付けから始まり、お椀、煮物焼き物、和え物、箸洗い、香の物と
時間通りスムーズに進んでいきます。
計画表がイラスト入りで、台所の扉に貼り付けてあります。
銀ダラも炭火で焼きます。
お菓子は、山芋とよもぎ、銘は「下萌え」。
厳しい寒さを乗り越え、草の芽がはえ出でるイメージが感じ取られます。
正式の茶室ではないので、つくばいも工夫なさってこのように・・
床飾りは、深見先生の作品、つばき(福光)とユキヤナギ
もうすぐそこまで春が来ています。
堅苦しくなく、臨機応変に、てきぱきと、素晴らしいお茶事の裏側を拝見させて頂き
スタッフたちもいい勉強になりました。
またお裾分けを頂き、真心こもったお料理も楽しませて頂きました。
季節感の中、暖かいお料理は、あくまで炊きたて、焼きたて・・・・
久保様、そして裏方でお手伝いなさっていた方々、お疲れ様でした。
中々見ることのできない、茶事の裏側を見学させて頂き
ありがとうございました。