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2017年07月07日(金)

わかもん展の搬入

テーマ:館の日々

毎年7月の催事、わかもん展の搬入です。

今年は7人のわかもんが挑戦です。

陶芸は、多治見の安洞雅彦さん、有田の磁器作家庄村久喜さん、北海道にお住まいの丹羽シゲユキさん、京都の片山亜紀さん、多治見の松永圭太さん。

漆は金沢の百瀬玲亜さん、染色の長友由紀さんです。

搬入一番乗りは松永さん。

 

 

すべての作品を半円から制作しているそうです。

この作品は実は分割できます。

 

 

組み合わせ方によって表情が変わります。

二種類の白土を合わせ、漆を掛けて焼成しています。

漆のしみこみ方が土によって違うので、表情が出てきます。

 

赤漆を焼き付けた作品。ラズベリークッキーのようで思わずガリッとしたくなる。

漆が焼き付けてあるので、水漏れも心配ありません。

可能性を一杯秘めたわかもんです。

 

長友さんは、館では初めての染色の作家です。

今年から金沢の卯辰山の研修生に入りました。

 

以前の作品とはテーマが変わり、金沢の山川、自然があふれている作品となっています。

 

綿毛のように見えるのは、雲だそうです。

 

 

のり置きして白く抜いたり、染料を混ぜたのりお置いたりと伝統的な技法ですが

現代に息づく、今に息づいている作品です。金沢の自然にゆったりと感動している雰囲気が伝わってきています。

日本画は詳しくありませんが、私にとっては不思議な遠近法です。まるで飛行機の上から見ているようです。

 

和室に一歩入ると、織部の氾濫です。

 

安洞さんは多治見で制作をしていらっしゃいます。

 

文様はすべて過去に制作されたものをお手本にしています。

 

片山さんはカラフルな練り込みというイメージが強かったのですが、

最近は色層粉引といって、色の付いた泥漿を塗った後、

粉引き釉をかけ、焼成後下地がでるように磨いているそうです。

また炭化の作品も何点か登場です。

 

 

 

 

 

百瀬さんは、金沢美術工芸大学を卒業後、

卯辰山工芸工房終了ご金沢に工房を構えています。

 

ふぁ、ひょろ・・と不思議な雰囲気の乾漆作品です。

タイトルも、「テンテンとめぐる」、「脈々と伝う」などです。

 

植物の生長していく課程を表現しているそうです。

つぼみだったり、花だったり、実だったりです。

 

 

金箔の上に生漆を塗った作品ですが、つぶつぶは、昔からある技法で、「ななこ塗り」言われるもので、菜種などをおいて漆を吸収させ文様を出すのですが、彼女風にアレンジして水滴で表現しています。

 

 

丹波さんは、新しくブルーの混じった作品を持ってきてくださいました。

 

お肌の調子が良くないので昨日の顔写真は拒否されました。

岩盤浴に行ってお肌に潤いを与えた後にしてくださいと言われました。

磁土の塊から削り出すというとても根気のいる仕事です。

 

 

一晩ぐっすりと寝て、岩盤浴の効果が現れた表情です

 

庄村さんは、最終日までいらっしゃれないので、作品だけです。

 

 

 

 

それぞれの作家が試行錯誤して、自分の世界を打ち出しております。

是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年05月14日(日)

栄木正敏氏の個展

テーマ:館の日々

栄木正敏氏は、ご自身では陶芸家ではないとおっしゃってます。

プロダクトデザイナーだそうです。

武蔵野美術大学工芸デザイン科をご卒業。

愛知県窯業訓練校在学中

市内の町工場で働きながら、

焼き物の技術を身につけられました。

 

 

會田雄亮氏、森正洋氏に多大な影響を受けたとおっしゃってます。

 

今回、栄木氏の作品と触れることによって、

彼の陶芸に対するデザイナーという立場が、

今まで描いていたプロダクトデザイナーとは

大いに違っていることに気がつきました。

 

使い方によって、自由に演出できるこのお皿

デザインをおこし、工場で成形された後、

彼自身で呉須象嵌で線を描きます。

 

 

 

瀬戸の職人が網目の文様を描くときに使用する

針が筆の中に内蔵されているものを使います。

毛細管現象の原理で顔料がしみ出て、

素焼きの肌にエッチング風の線模様が描けるそうです。入れ墨のような技法です。

 

ファエンツァの国際陶芸博物館にも収蔵されている作品

 

先ほどの呉須象嵌で線を描き、マスキングをして

呉須のぼかしを入れています。殆どが手描きです。

 

こちらの花入、表と裏側の表情が違います。

Wフェイス花器と題されています。

 

カイガラムシから抽出された、撥水剤の一種を

筆で塗った後、ぬれたスポンジで拭き取ると

このような文様ができあがります。

 

 

「人形花入れ」

確かに、足と手と頭がくっついてます。

鋳込成形ですが、その原型は手びねり、

モデルはご自分の手です。

 

 

 

「表面張力」シリーズです。

 

新しいアイデアによって原型制作をなさっています。

まさに栄木氏の制作の基本になっている

「手で作りながら考える」によって生み出された作品です。

 

こちらは彼のロゴ

 

栄える木の根っこは5本の指

あくまで手にこだわっています。

 

プロダクトデザインというと機能優先で、

なんとなく冷たいイメージがありましたが

彼の作品は、手のぬくもりも感じ、ひょうきんで、土に対する愛情を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年02月26日(日)

手漉き和紙体験

テーマ:ブログ

昨年に引き続き、手漉き和紙体験を致しました。

 

講師は、「紙仕事双清」代表の中川幸子さん。

 

 

東京都の指定無形文化財である、軍道紙の継承者でもあります。

紙の原料である楮を自ら育て、

また伝統的な紙漉きの材料である、とろろあおいの栽培加工も

手がけていらっしゃいます。

近頃はフィリピンやタイからの輸入楮が多くなっている中、

原材料から国産品にこだわっていらっしゃいます。

今年も収穫した楮をお持ち頂、

キッチンの大鍋で40分ほど蒸し上げました。

 

 

部屋の中は焼き芋のような、ホクホクしたいい香りがいたします。

この日のためにスタッフたちは押し花制作に励みました。

 

 

工程は、簡単なようで、一工程ずつ、心を込めて

真っ白な和紙を作ろうという思いにつながっています。

まず、原料の楮を、切りそろえ、蒸して、皮をはがして、乾かして、

 

                     

 

                     蒸した楮の皮をむきます

 

             へらで黒皮から紙の原料となる白皮の部分をこそぎます

 

アルカリ(灰や炭酸ソーダなど)を入れ煮て、水でさらして、ちりよりして、たたいて

                  煮てさらすとやわらかくなります

 

枝の後など黒くなっている部分(ちり)を取り除く作業

一昔前は、よけたちりで、ちり紙を作ってました

                たたき棒で繊維を細かくします

             単純な作業ですので、紙漉き歌を歌いながら

 

とろろあおいの根を叩いて粘液を濾し混ぜて、漉いて干す

単純な作業のようですが、冷たさ、寒さに耐え、根気よく、丁寧に

大変な作業です。

                     おくらの仲間だそうです

        冷たい方が粘りがでるそうです。直前まで氷水で冷やしておきました

 

そしてやっと紙漉き体験です

 

              とろろあおいの料が多いほど、薄く漉けるそうです

           今回は小学生のお子様にもご参加いただきました

 

              漉いた紙の上に、押し花などをアレンジして

 

                    上から楮の液を流しかけます

中川様には、一年ぶりにお会いしましたが、

少しおやせになっていました。

お尋ねすると、紙の仕事は冬場が忙しく、

寒い仕事が多くて、体力を使ったからでしょうと・・

作業の中の言葉、「つつぬけ」「ちりも積もれば山となる」「ひやかし」など

日常の中に溶け込んでいますが、

いかに昔は和紙作りが身近にあったのかと感慨深いものでした。

和紙の普及に尽力なさっている中川さまの活動は頭が下がる思いです。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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