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ささくれ立った心が、某ネタバレスレでかなり浮上した。

ネタバレ内容が、二次のどこかで読んだような展開だったとしても、忘れよう。


最近ガラパロ(文章)を書いてないことに気がついた。こっそり、ひっそりパロは、自分の

趣味なので、隠れてアップするのである。


Kierkegaard
(似てなくても、馬面の真澄なのである、私はさらさらが好きだし、

30をちょっと過ぎたばかりである、うそである、画力がないのである、がっくし)


紙のお月様が、宙に浮かぶ。


学生時代に友人とリバイバル上映で見たあの映画は、中年の男と昔、恋人だった女の

娘である少女との物語。


俺と君に物語は、「あしながおじさん」であって、「ペーパームーン」でない。


こうして君と肌を重ねて、先に寝入った寝顔を見つめていると、俺は何故、こんなにも胸が

痛いのだろうか。


傷つけた女性(ひと)のことを想うから、違う、そうじゃない。


傷つけたのは、あのひとだけでなく、あどけない表情で眠る、マヤも・・・。


恐れているのだ、叶わないと想っていた、幼い頃から、宙を眺め、星を掴みたかった。


あきらめていたあの頃、奇跡が起きて、星は自分の腕の中で眠っているのに、


どこかへ、腕の中から消えてなくなりそうで、・・・・。


指先で髪の毛を払う、柔らかな頬をなでる、手に入れても、なおも募る想いに、

囚われている。


マヤの睫が振るえて、ゆっくりと瞳が開く。


「うーん、真澄さん?」


「あ、ごめん、起こしたか?」


マヤがゆっくり上体を起こし、真澄と視線が重なる。


あ、これは、水城さん曰く、「さびしんぼうである」、マヤが、柔らかく微笑む。


真澄の頬が少し上気する、マヤの指先が、真澄の前髪を払う、整った顔が

月光を浴び浮かび上がる、ドキリとなる心音、そういうマヤも、あどけない

顔に長い睫、漆黒の大きなな潤んだ瞳に輝く月が浮かんでいる。


マヤの腕が伸びて、真澄を抱きしめる、華奢なうでがなんとか巻きついた、

口付けを頬に、真澄がマヤの華奢な体を抱きしめる、肌から伝わるぬくもりと

心音。


「好き・・」


マヤの唇からこぼれる言葉に、


「俺は、君を愛している」と真澄が答える。


白い白い月が浮かぶ夜、ペーパームーンは、紙でできたお月様、お月様が

笑う、まがい物のお月様、不安と恐れ、寂しさ、こうして抱きしめていても

束の間のような浮遊感、それは、喪失なのだろう、運命と時は残酷である、

出会い、離れ、また、出会うのである。


真澄とマヤは、ペーパームーンのような月夜に、抱きしめ、互いの存在を

確認しあう、あなたは私で、私はあなたー。


***


あの映画を思い出すと何故か、「エバンゲリオン」のエンディングが再生

されるのは、何故なんだろう。

不思議だ。大好きな映画でしたが、印象的なシーンしか覚えていない。