前回は値段の話を、書いていきました。
価格以外のニーズをみつけていきましょうということでしたね。
価格といえば、一番身近なところの話。
日本で一番売り上げが大きく、利益が出ている業態は、どこだと想われますか?
それは・・・、
コンビニエンスストアなんですね。
こんな国は、どこにもないのです・・・
コンビニでの価格は安いですか?安くないですよね。
(安い所もありますが)
近くて便利。
レジで待たなくてよい。
少しくらい高くてもコンビニでかっちゃおう!は、「価値判断」」です
市場には、ディスカウント以外のニーズは、たくさんあると想うのです。
とくに
日本は、安ければなんでもとか、サービスはなんでもよいとかを言う人が少ない人種ですね。
日本は、いろいろな意味で特殊な市場だと想います。
品質のいい商品、こだわりのある商品が、生まれる国でもあると想います。
では、私たちが「値下げをせずに、利益をあげる方法」とは、
どうしたらよいのでしょうか・・・
もちろん「売り上げを増やすこと」=「お客様を増やすこと」ですが、
じゃぁどんなお客様ですか
1回限りか長く続けて通ってくださる方なのか。。。
当然、
「長く続けて通ってくださるお客様」=「固定客」
が、増えていくと嬉しいですよね!
この「固定客」増加に対して、よく行われるの施策が、
「会員カード」です。
ポイントなどがたまれば、還元する、商品と交換できるなど・・・
お客様に感謝の気持ちを「還元」するシステムですね。
では、
会員カードを導入して、
どのくらい売り上げは、あがるのでしょうか・・・?
例えば、会員カードの拡大策を行ったとしましょう。
来店時、すべてのお客様に「カード」作成をお願いして、作ってもらう。
と現場指示をだします。
そして、指示通り行われて、実際に、カード会員がふえたとします。
では、
「カード会員増加」=「固定客増加」
だと、
想いますか
これは、すぐに答えはでないので、2か月待ってみましょうか・・・。
どうでしょう・・・?
おそらく、
想うほどには売り上げは、上がらないと想います。
3、4カ月経過すると・・・?
固定客は増えた感じはないことに、気づくと想います。
これで、固定客がふえたのであれば、もともとその「現場の空気」は良く、
戦術不足で、システム不備があったということで、解決です。
ところが、多くの場合、
そうではないのです。
「戦術」以前の問題があることに、
気づかない・・・
原因と結果をまちがえてしまうのですね。
結果という「数字=答え」はひとつだとしても、
「原因」は、いくつか考えられるものです。
原因と結果の
プロセスをわかりやすくするために、
「現実」・・・思考→気持ち→「状態」と、パターンを書いていきますね
1
「結果」・・・売り上げが少ない
「原因」・・・売りこみが少ないから(あー、宣伝しなくっちゃ!まったくお金がかかるなぁ・・・)→苛立ち
「対策」・・・宣伝をしよう(費用対効果の高い宣伝は何?情報を集めなくては!!)→深刻
2
結果・・・売り上げが少ない
原因・・・お客様のニーズを、満たせてないのかもしれない(せっかくこのお店を選らんでくださったのに、
満足していただいてないとしたら悲しい)
→不安
対策・・・サロンメニューの確認(アンケートをとるとか、お話のなかから、聞き出すとか・・・やってみよう!)
→真剣
3
結果・・・売り上げが少ない
原因・・・お客様が満足していないのかもしれない(いただいたお時間に、満足されていないとしたら・・・)
→不安
対策・・・現場の流れを確認(お出迎えからお帰りまでのシュミレーションなど、雑になっているところが
ないか、みてみよう!)
→真剣、愉しい
よくあるパターンだと、こんな感じでしょうか。
何が正解は、やってみないとわかりません。
でも、やっている間にも、時間は過ぎますから、
出来る限り、正解に近いところを見つけ、対処できるといいですよね。
ここでは「正解」を見つけることの大切さではなく、
正解のための「ヒント」を、お伝えします。
この流れの最後に「状態」を、書いてみました。
そのサロンの「人」が「どんな状態なのか」想像できるのではないでしょうか?
この状態というのが、実はポイントになります。
なぜなら
「そのサロン(あるいは人)の状態」が、
「未来」を創りだしているからです。
・・・どういうことでしょうか・・?
つまり、
1の深刻
なサロンになった場合
笑顔に心がこもらなくなります。
どこか、「次回の予約を!」という「空気」が流れます。
お客様は、もちろん言葉にはだされません→「なんかやだな・・・」と、印象を持ちます。
→次回来店なし。
2の不安
なサロンの場合、
「大丈夫かな・・・」という気持ちでは、笑顔に力はありません。
しかし、対処のところでは「真剣」とありますね。
なので、このサロンでは「真剣」にお客様に向かいます。
そして、会話の中から「ヒント」を得ます。
真剣とは、相手にまっすぐ向かうこと。
誠実にも、つながりますから、お客様も「思ったこと」を言いやすくなります。
→「あー、このサロンはやっぱり真剣に私のことをかんがえてるんだな、うれしいな。」
→次回来店の可能性在り。
3の、真剣、愉しい
のサロンの場合
ここでも、もちろん「不安」があります。
でも、その不安を、「真剣」に「対処法」を考えると、
そして、お客様との対話の中、「対処法」を見つけると・・・
「愉しく」なります。
あ!これを改善すればいいんだ!!って、愉しくなるのです。
→「次回を愉しみにしていてくださいって、あの笑顔、なんだか楽しそうだったなぁ・・・なんだか、わくわくしちゃった。
次回は、もっとキレイになっちゃうのかなぁ・・・。
予定がわからなかったから予約いれなかったけれど、調整して予約しよっと!」
→次回来店あり
おわかりになりますか?
つまり、
「状態」→「空気で伝わる」→「相手の状態を作る」→
「相手の状態から「未来の選択」をされる
ことが、結果になります。
つまり、
「苛立ちや深刻の状態」では、「しあわせな未来」は作れないのです。
でもこれ、考えてみたら当たり前のことですよね
だって、
お店が深刻かどうかなんて、
お客様である「自分」には関係のないこと
「綺麗・癒し・愉しい」を求めていったのに、
その気持ちとは逆のベクトルを感じたら・・・
誰だって、「また来たい!」とは思わないはずです。。。
これが、自分が運営をしていると
わからなくなってしまったりするようなのです。
「だって、大変なんだもの!」とか、
「こんな不況で、愉しくやれますか」
とか・・・。。。
それは、「あなたの事情」であり、
「お客様の事情」とは、まったく関係ありません
結果を真剣に考えるのであれば、
「自分の事情」より、「お客様の事情」を、大切にできるはずです
だって、お客様は大切な「時間とお金」を使って「ここにきて」くださっているわけですから、
そこに感謝があれば、大切にすべきものが、
見えてくるのではないかと思います。
深刻に眉をひそめても、問題は解決されません。
真剣に向かえば、必ずヒントに出会い、
道は開けます。
未来を、信じましょう。
幸せな人のまわりには、幸せな人がいます。
ハッピーが、ハッピーを呼び込むのです。
ハッピーを、見つけていきましょう
いま、できることを、ひとつひとつ。
ひとりひとりの きらめきで