『虹の橋 2019 夏』
『ごあいさつ』
残暑の候
豪雨被害の皆様方へは
謹んでお見舞い申し上げます。
諸般の事情から
本ブログ長期休止状態となってしまいました事
気にかけて下さった皆様には、心よりお詫び申し上げます。
*
『ご報告』
本年、晩春の頃
迷子犬ペポちゃんの義兄
プウ兄ちゃんが旅立ちました。
仲良しだった迷子の弟ペポちゃんを
毎日毎日、健気に待ち続けた後半生でした。
あの日から『9年間』
待って、待って、待ち続けて
待って、待って、待ち焦がれて
待って、待って、待って、待ち疲れて
とうとう、過日
18歳にあと7日、という所で、力尽きてしまいました。
ペポちゃんとの再会の夢は
残念ながら、とうとう、叶う事はありませんでした。
昨年中頃、特発性(原因不明)てんかん発作に襲われ
その日以来、酷い痴呆もはじまり、あの手この手で延命に
尽くしてきましたが、何種類かの薬が段々と効かなくなってきて
最期の力を振り絞るかの様な痙攣発作とともに還らぬ命となりました。
私は、痙攣で衰弱していく彼を見守る以外に、何もしてやれませんでした。
いつも一緒に居て、プウ兄ちゃんを自分の体の一部分のように
思い続けて来た私にとって、それは、とてもとても辛く悲しい出来事でした。
安楽死という選択肢もありましたが、私にはどうしても出来ませんでした。
犬としては
まずまずの長生きだったのかもしれませんが
やはり、もっともっと長生きして欲しかったです。
そして、やはり
もう少し穏やかに、安らかに、逝かせてやりたかったです。
(癲癇と痴呆の晩年のプウの介護は、ただただひたすら『大変』でした)
ただ
*最期まで側に付いていてあげられた事
*愛する遺骨が、目の前に、確かに『ある』事
*ちゃんと『まごころ』込めて供養してあげられた事
それらの『ありがたさ』は、骨身に沁みて知る事となりました。
(*迷子のペポちゃんは、何もかもが暗闇の中です)
さすがは強運のプウ
生涯にわたり、抜け目なくクールでした。
そしてなんと!
殊勝な彼は、初七日の夜
私の元へちゃんと挨拶にやってきたのです。
元気そうでニコニコ顔のプウが私の夢の中に現れました。
勿論、犬ですから、夢の中とはいえ、言葉はしゃべりませんでしたが
「パパ、色々とありがとう
何もかも、ぼくの為に一所懸命、精一杯やってくれてたの
よくわかってるからね。大声出してたのも、泣きべそかいてたのも
ぼくの事おもって、頑張りすぎちゃったからだって、よく知ってるから
そんなこと気にしなくて大丈夫だよ、ぼくぜんぶ良くわかってるからね。
パパ長いあいだ、ほんとにありがとう。ぼくしあわせだったよ!」
元気そうでニコニコしたプウの顔から
そんなメッセージがダイレクトに私の心へ伝わってきました。
深夜でしたが、その夢を見終わると
私は、ハッと目が覚め、リアルだったプウの表情を思い出しながら
『あぁ、おれが一番気にしてた事、ちゃんとわかってたんだ、、』
『あぁ、いつも一緒に遊んでもらってたのは、俺の方だったんだ、』
『いつも側にいてあげたのは俺じゃなくて、側にいてくれたのがプウだったんだ!』
深夜、プウの夢から目覚め、それらの事に気づくと
私は、どうしても嗚咽を止めることができませんでした。
ありがとう、プウ
これからも、ずっと一緒だ!
いつまでも、ずっとずっと一緒だよ、プウ!
2019年
プウ兄ちゃんは、私にとって
永遠に輝きを失うことのない空の星となりました。
*
『虹の橋 2019 夏』
本年8月某日
無事、家族の一員として
プウ兄ちゃんの初盆を済ませた私は
諸事情あって、諏訪湖畔でハンドルを握っていました。
(*上写真は通りすがりの車です)
西日本を直撃した台風の影響もあったのでしょうか?
空気が掻き回された諏訪湖上空では、大変な自然現象が起きていました。
ものすごい『二重の虹(ダブルレインボウ)』です。
(その時の実際の画像です↑実物はもっと凄かった。)
特殊な気象条件が、強烈なプリズム現象を引き起こしたのかもしれません。
その虹は
私がこれまでの人生で、見たこともないような
妙に存在感のあるハッキリとした虹でした、しかも2本。
そのリアリティは、まるで、手を伸ばせば触ることが出来るよう。
『ガラス細工』のような虹でした。
その妙な実在感から
かえって『偽物くささ』すら、感じるほどでした。
色もクッキリと分かれており、『いち、にい、さん、、、』と
容易に数えることができ、それは『9色』もありました。
私は湖畔の道を運転しながら
左手で助手席のちっちゃな骨壷を何度もさすりました。
そして、声を出して、思わず、こう呟いていたのです。
「プウ、ちょっとやりすぎじゃねっ? 大丈夫? 神様に叱られねぇか?」
プウごときに、こんな凄い神通力がある筈ない、と
思うからこそ、つい、そんな言葉が出てしまったのですが、、、
どうしても私には、プウが18年目のお別れに見せてくれている
としか感じられなかったのです。(妄想と言われれば、それ迄ですが)
車は、虹にどんどん近づいて行きます。
根元と言うのでしょうか、袂と言うのでしょうか?
車はその内側をくぐるような方向へ進路を取っているようです。
近付けば、近づくほど、ガラス細工のようなリアリティが増してきました。
本当に、手を伸ばせば、触れることが出来るようです。
私は、こんな近くで、こんなクッキリとした、巨大な虹の根っこを
初めて見ました。ほんとに巨大です!
そのとき私は
ハッとして、初めて気づきました。
『まさかっ! そこに居るのか? プウ?』
まさか!?
あまりにも『ベタ』過ぎて、考えもしませんでした。
『プウ、が、虹の、橋の、袂(たもと)に、居るの?』
私は、虹に近づきながら
段々と緊張してきて、ハンドルを握る手も汗ばんできました。
さぁ、いよいよ、くぐるよ、虹の橋!
一体、なにが見えるの? なにが、起きるのか?
『あっ!』
!その瞬間です!
たしかに!
その一瞬、見えましたっ!
たしかに、居ました! そこに、プウが!
(*見えたような気がしました)
一瞬、ほんの零コンマ何秒、という瞬間
近づきすぎて虹が見えなくなる瞬間、プウがそこに居るような気がしました。
それは一瞬の出来事でした。
瞬時に『感応』したことですから説明が難しいのですが
敢えて言葉で表現すれば、こんな感じでしょうか?
『すごいでしょう、パパ、きれいでしょう!
虹の橋は、作り話じゃないんだよ、ほんとにあるんだよ
ぼく一人で向こう側へは渡らないから、パパが来るのちゃんと
まってるから。だから、一緒に渡ろうね、パパ、ほらっ
だから2本、パパの分と、ぼくの分、リアルでしょ!
ずっと元気で楽しく遊びながら、ここで待ってるからね
いつでも迎えに来てね、それじゃまた、ありがとうねパパ!』
*
次の瞬間
パッと虹は消え
振り返っても、何も見えませんでした。
なんども何度も、後ろを振り返りながら
確認しましたが、虹は、跡形もなく、消え去っていました。
危ないので、車を、コンビニの駐車場へ停めました。
『泣くな』と言うほうが、無理な相談です。が
いつまでも運転席で嗚咽していても、キリがありません。
暫くして私は気を取り直し、車のエンジンを再始動しました。
悲しいから泣けてきた、、
ただ、それだけでは無い様な気がしました。
うまく説明できませんが、、
たしかに、そこには、プウの気配がありました。
何かに少し感動して自然と涙が溢れたようでもありました。
帰りの甲州路
ほんの3分にも満たない間でしたが
車中からすさまじい夕焼けが見られました。
全周360度、天球ぜんぶが、見事に真っ赤です。
大空全てが真っ赤に染まる夕焼けは
めったに見れれるものではありません。
私のこれまでの生涯では、この夕焼けで、3度目です。
1度目は、実父の葬儀の帰路
2度目は、プウ兄ちゃんとペポちゃん全盛期の茨城で
そして、3度目が、今回です。
プウ兄ちゃん
色々と、ありがとう!
もう十分わかったから、あんまり無理すんなよ。
しっかりとメッセージ伝わったから!
(考え過ぎかも知れないけど、、)
(妄想だと言われれば、それ迄なのですが)
*
『謝辞』
気がつけば
Yahooブログが強制終了。
(これは、ひどすぎる!)
このままでは、皆様への礼儀を失すると思い
慌てて、この記事を書きました。
ここには書き切れない様な
大変な事象が多々あり、ブログ続行が困難となっていました。
ここに改めまして
ペポちゃんに手を差し伸べて下さった
全ての皆様へ、御礼の言葉を述べさせてください。
(いとしくて愛くて仕方が無い↑わが心のペポちゃん)
見ず知らずの私共へ
少なからず、気をかけてくださり
中には、身にあまるご尽力まで頂きました。
ほんとうに、本当に、ありがとうございました。
皆様のご好意を、これからも決して忘れることはありません。
『感謝』
*
我が家の家族となって
まだ7年目だった『ペホコ嬢』の原因不明の急死。
(元気の絶頂から6日で手の施し様もなく急逝、おそらくは脳溢血)
それが未だ大変な痛手となっており、ショックから記事にもできず現在に至ります。
*
本ブログは
既に開設済みで未使用だった『アメブロ』へ移動予定です。
また、長年撮り溜めた膨大な量の動画もありますので
余暇と相談しながら、少しづつYoutubeへアップしていく予定です。
また、不定期で、記事を書く予定でおりますので、お時間の許されます方は
どうぞ、また気にかけてやってください。
(*これまでの不義理を、何卒、お許しください)
*
それでは皆様
長い間ありがとうございました。
本記事をもちまして、Yahooブログ最終記事、とさせて頂きます。
そして
ペポちゃんとの再会は?
勿論、あきらめる訳がありません。
生死が不明なのです。
いつの日か必ず再会できる
私は、本気でそう考えています。
何故それを敢えて諦める必要などありましょう。
いつの日か
必ず再会が叶う二つの魂
この命つづくかぎり、これからも
そう信じて、待って待って、待ち続けます。
いつ、再会の日がやってくるのか?
それは、神のみぞ、知り給う。
ダメな私は
ぶざまに、未練がましく
いつまでも、いつまでも、いつまでも
ペポちゃんとの再会を信じて待ち続けるのです。
それが、闇の中に忽然と消えてしまったペポちゃんに対して
私が、今もしてあげられる、唯一のことです。
それでは皆様
また機会がありましたら
何処かでお会い致しましょう!どうぞお元気で!
(プウ兄ちゃん、長い間、ありがとう!『合掌』)
ペポちゃんファミリー
『感謝』