… ピザが小さくなっている… 気がする。
ひとまわり?いや、ふたまわり?
一年に一回クリスマスくらいっか取らない宅配ピザ。
お持ち帰りでMサイズ一枚おまけの、超ささやかな贅沢さえ、この始末。
許せん!
アベノ憎ス!!
家計を自己防衛すべく(?)、観劇モニターに応募してみた。
S席8,500円が、なんとタダ!!
しかも大好きな世田谷パブリックシアターとは、我ながらイイ仕事。
[作] 真船豊
[演出] 長塚圭史
[出演] 鈴木京香/白石加代子/高橋克実/江口のりこ/
山本龍二/峯村リエ/佐藤直子/塚本幸男/赤堀雅秋
昭和の初め。東北の寒村にある旧家「だるま屋」は、いまや見る影もなく落ちぶれ果て、
跡取りの萬三郎(高橋克実)は、南洋へ出稼ぎに行ったきり三年も音沙汰がない。
ついには、老母おかじ(白石加代子)と出戻り娘おしま(江口のりこ)が暮らす家屋敷を借金の形に取られることになり、債権者たちは古畳や襖まで奪い合うありさまだ。
そこに、かつて悪行の限りを尽くし追い出されたおかじの義妹おとり(鈴木京香)が羽振りのいい風情で十数年ぶりに現れた。
“何を嗅ぎつけてやって来ただ。この泥棒鼬ッ!”
いきり立つ義姉おかじに、おとりがある話を切り出した……。
人間の欲と業を赤裸々に骨太に描いた昭和初期の名作に、長塚圭史演出で挑む!
応募したのはタダだから、というだけでなく。
演出の長塚圭史氏の舞台ってのに魅かれまして。
お父様は俳優の長塚京三さん、奥様は常盤貴子さんだとか。
“才能ある若き演出家”という噂はかねがね聞き及んでいたが、今までご縁がなく。
こういっちゃあナンだけど。
タダでくれようってんだから、人気の舞台ではないのかしらん?
タダでさえ、世田谷パブリックシアターってば、芸術性の高い作品がかかるような。
私なんぞに理解できるのだろうか?とやや心配だったのだが。
オモシロイじゃん!
出だしは、ちょいと長ったらしかったけど。
「おとり」が登場してからの、欲と見栄に取りつかれた人間模様が迫力があり。
大道具がよいね。
梁がむき出しの高い天井、大黒柱がどんと中央に、背後に柱がもう1本。
囲炉裏のある板の間を、ぐるりと土間をめぐらせて、左右が出入口になっている。
奥はどうやら鶏小屋のよう。
登場人物の出入りがあるたびに、外の光が差し込んで、なんともドラマチック。
私の田舎の家がこんな風で、懐かしや~。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
しかもストーリーがね、まさに現在私が抱えてる問題と酷似していて。
視覚的にも内面的にも臨場感たっぷりなんざんすよ、ええ。
農村のご近所付き合いの濃密さとか、陰険なおどろおどろしい骨肉の争い。
特に女の戦いはなかなかの迫力!
今まであまり好感を持っていなかった主演女優さん、
レトロモダンなお着物がよく似合って、さすが~な貫録でありました。
先日観たなんたらダイアリーより、ぜ~んぜん面白かったりして。
残念なのは、ラストかなあ?
ちょっと呆気なかったてか、え?これで終わり?てな、意外性がなかったかも?
でも久々に“お芝居らしいお芝居”を鑑賞した気分で、かなり満足。
3月の萬斎さん以来の世田谷パブリックシアター、
いつもよりおしゃれな方を多くお見かけし、絶対ギョーカイ系だろーという男性とか。
そして多分○木マリさん?とか、ロビーには渡辺えりさんとか~
黒ずくめのお洋服がカッコよかった長谷川博己さんとか~いらしてて。
う~~んと得した気分。( ´艸`)
今年はほんとによく働いた。
今まで生きて来た中で、こんだけ働いた年はなかっただろうな。
仕事納めの日に、神様がご褒美を下さったのであろうか?
大掃除も頑張ったら、ご褒美あるかしらん?
こちらは神様からでなく、大掃除より仕事優先したダンナからね。