「池井戸潤」の本 | Acoustic Live & Music Bar 「Penny Lane 54」の店主のブログ

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半沢直樹で知った作家「池井戸潤」の本を6冊ほど読んでいますが、元銀行員として書いてある内容がよくわかるので、つい引き込まれてしまいます。
半沢直樹シリーズの最新作「銀翼のイカロス」は、銀行の子会社の証券会社から銀行に戻った半沢直樹が航空会社の業績悪化に対し再建案に取組むが、政治家からの圧力、金融庁(黒崎)、銀行幹部の不正融資が絡んでドロドロのドラマとなっており、JALをモデルにして話が作られているように想像してしまいます。
3月頃からは図書館に通い出し、2月に当店に来店された「奥田英朗」さんの本などを借りて読んでいますが、最近借りた「最終退行」(池井戸潤)は「M資金」を題材にして銀行ぐるみの不正とリストラに遭った行員との攻防、不正をかぎつけて反旗を翻す職員を描いた銀行ミステリーで、展開がコロコロ変わっていくところが面白いところです。
一番興味があったのが「M資金」についてで、「M資金」とは終戦直前に帝国軍が東京湾の海底に金・プラチナ・銀を隠匿した資金で、実際に1946年に米軍によって発見されましたが、それは一部の資金だという説があり、この小説はこれを題材にしています。
GHQが占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金という説もあります。
過去に「M資金」詐欺が何件も実行された事実もあります。映画「人類資金」もこれを題材にしたものです。
このような都市伝説を題材にした小説って実際にあるような気がして、すごく惹かれます。