デジタル表示を見て、僕は唖然とした。
160センチ124キロというのは、堂々とした体格である。
「もうすぐ、ドラえもんを越えるぞ」
「わかった。わしも、女や」
「何すんだよ」
「もっと太ったる」
デカウサギはテーブルの上にあったドーナッツの詰め合わせに手を伸ばした。
僕は後頭部に鋭いツッコミを入れた。
「開き直るな。よし。今日から僕もダイエットに付き合ってやるよ」
「メタボやからな」
「お前に言われたかねぇわ」
こうして、僕らは、本格的なダイエットに乗り出したのである。
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