GR-C1 | ぴぃさんの おとなのおもちゃ箱♪   ~自称59歳児からの贈り物~

ぴぃさんの おとなのおもちゃ箱♪   ~自称59歳児からの贈り物~

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大人のおもちゃ満載だから、いい子は見ちゃダメ~~~

でもほんとはいいんだよ♪

今日は朝から情報番組で、"バック・トゥ・ザ・フューチャー" の話題で持ちきりだ。30年前の映画で今でも変わらぬ人気を誇っているのは分かるが、なぜ今日かというと、この映画にとって今日はものすごく重要な日なのだ。

第1作では1985年から30年前の1955年に行き、自分の両親の仲を取り持って、1985年に戻ってくるわけだが、第2作ではその場面からわけあってすぐに2015年にタイムスリップするのである。

そしてその日が2015年の10月21日。そう、今日まさに、30年前のマーティーとドグがあの空飛ぶデロリアンに乗ってこの世に現れるのである。

デロリアンの設定画面!!
テプラがこの世に現れる前のダイモ(昔懐かしい凹凸式のラベラー)の表示を見ると涙がちょちょぎれる。
また液晶表示も当時はこの7セグのアンバーとグリーンが主流で、この液晶表示が時代の最先端だったのである。これもまた懐かしすぎるぜ(^^♪



第2作には2015年の未来の夢のハイテク機器が多数登場するが、けっこう今の状況を的確に予言しているので驚く。時代や技術の進歩にも驚きを隠せないが、原作者の想像力にもただただ驚嘆するのみだ。

第2作で描かれた大画面薄型テレビ、タブレット、ホログラム、テレビ電話、指紋認証、メガネ型端末などはすでに実用化しているし、空飛ぶ車、ホバーボード(非接触の浮くスケボー)、ナイキ製の自動紐締めシューズなどもすでに開発され実用間近である。未だに開発されていないのは唯一デロリアン、すなわちタイムマシーンだけなのだ。


前置きが長くなったが、この映画にちなんでやっとここで本題、そう今日のタイトル、”GR-C1”とは何ぞやという話になる。

これがわかる方がいたら、きっと昔、同じ釜の飯を食った同士としか思えないレトロ感たっぷりの話題なので恐縮だが、"
GR-C1" というのは"バック・トゥ・ザ・フューチャー”の第1作でドグがデロリアンに乗って1955年に行く時の一部始終を、マーティーがビデオカメラに収めるシーンに登場したその家庭用ビデオカメラが、"GR-C1" なのである。




そしてこの "GR-C1" こそが、30年前から20年前の10年間に俺が在籍した日本ビクター株式会社が、超優良企業としてこの世の春を謳歌していたときの、象徴的な当時の時代の最先端を行くハイテク機器なのだ。

今やビデオカメラなど数千円で買えるし、スマホにもごく普通に搭載されているが、当時の "GR-C1" は28万8千円もする超高級品。ソニーとのビデオフォーマット競争(いわゆるVHS-ベータ戦争)に勝利し、VHS方式を確固たる世界基準にのし上げることに成功した我が古巣日本ビクターは、時代の最先端を走る夢の家庭用ビデオカメラとして、満を持して 
"GR-C1" を発売し、大好評を博した。

その結果、この社運を賭けたビデオカメラが 
"バック・トゥ・ザ・フューチャー" のこの場面に採用され、当時の社員としてはノーベル賞にも匹敵するほどの栄誉を感じていた次第である。 

その我が古巣ビクターも、デジタル化の波に乗り切れず、ほぼ倒産状態で数年前にわずか1/5の規模のケンウッドに身売りとなった。

もちろん自分ははるか昔の20年前の時点でこの会社に見切りをつけ、新たな道を模索し、現在に至っているのである。

電気店ではわずかにJVCブランドのビデオカメラが残るのみとなった現在、時代の寵児となり、自ら作り出した映像の世界の波に乗り切れずに、没落していった我が古巣ビクターの栄光の時代、古き良き時代を貴重な映像として残している人気映画 
"バック・トゥ・ザ・フューチャー" 。

今日のこの日の記念に、ぜひツタヤに行って第1作と第2作を借り、今夜一気に見てほしいと願いう次第である。

PS

自分は先々週のフィリピン出張の機内で、第1作~第3作まで、じっくり見ましたよ(笑)