「特定看護師」、医師は反対4割、看護師は賛成4割 | 京都 ぺディ・ナースMASAMIのブログ

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フット・ネイルケアスペシャリストのひとりごとです

◆「特定看護師」の法制化、賛成?反対?
(「どちらとも言えない」には、「分からない」も含む)
1.医師(n=3858)
賛成:33.2% 反対:41.9% どちらとも言えない:24.9%

2.薬剤師(n=859)
賛成:27.0% 反対:45.8% どちらとも言えない:27.2%

3.看護師(n=358)
賛成:41.3% 反対:27.4% どちらとも言えない:31.3%

4.それ以外の職種(n=793)
賛成:42.6% 反対:28.0% どちらとも言えない:29.4%

 「特定看護師」とは、厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」で検討されている新しい職種で、医師の包括的指示の下、一定の医行為を「診療の補助」の範囲で行う看護師(厚労省のホームページの資料 を参照)。

 2月18日の同検討会では、賛成は看護師の委員に多く、一方で医師の委員からは反対意見が出されましたが(一定の医行為を行う「特定看護師」の法制化を提言 』を参照)、今回のm3.comの調査でも、同様の傾向が見られました。ただし、医師でも3割強が賛成、一方で看護師でも3割近くが反対であるなど、同じ職種の中でも意見が分かれました。また、医師と薬剤師の回答、看護師と「それ以外の職種」の方の回答が、それぞれ類似していることも注目点です。

 自由意見は医師の会員から多くお寄せいただいたのですが、「反対」理由としては、以下が寄せられました。
(1)現行法上での看護師の業務範囲の整理の必要性
「病院間で看護師の業務内容に開きがある。これらを整理すれば、ここまでは可能、と示すことができる。それで不十分なら次の段階として、特定看護師の検討進めばいいのではないか」など。

(2)「特定看護師」の養成よりもボトムアップが先決
「看護師の間でも、知識・技術などの開きは大きい。まずはボトムアップを図ることを考えた方が、日本の医療に寄与するのではないか」など。

(3)「特定看護師」の責任論
「行為とその後の管理責任はセット。例えば特定看護師の業務として、『創部の切開、縫合等の創傷処置』があるが、後で合併症が生じた時に、誰が対応し、責任を取るか」など。

(4)他職種との整合性
「『エコーについては実施も含む』『患者の状態に応じた薬剤の選択・使用』などとある。検査技師や薬剤師(あと2年で6年制を卒業した薬剤師が誕生)など、他の職種との整合性はどうなるのか。また看護師の間でも、二階建ての資格だと現場は混乱するのではないか」など。

 一方で、「賛成」する医師からは、「看護師のモチベーションアップにつながる上、医師にとっても今までは“グレー”ゾーンだと思いながらも任せていたことが明文化されるのであれば、メリットがあるのではないか。あくまで『医師の指示』を受けてやるのだから、指示を出す側も、各看護師の力量を見極めてやる。『この看護師なら、ここまでは大丈夫』などと分かってくれれば、次第に任せられる範囲も広がり、より医師にしかできない業務に専念できるようになる。これがチーム医療だろう」と言った意見をいただきました。

 最後に、「どちらとも言えない」と回答した検査技師の方のご意見をご紹介します。「新たな業務に対し、積極的に医療従事者として取り組む姿勢を持っている看護師と、『最後に医師が責任を取ってくれるから』と言われたことはやるが、常にやらされているという“被害者意識”(これは看護師の仕事じゃない、と言い切る)の看護師が存在し、業務が滞ることがある。看護師の中にも、考え方に格差があり、現行法の中で看護師が可能なことをまず抽出すべきではないのか。患者を風呂に入れていいか悪いかについて、看護師が十分に判断可能と思われる症状の患者でも、毎回、先生に聞いてから…と返す看護師は、看護教育によるのか、医局の力が強すぎるのか分からないが、医師側の問題もあるのではとも思う。(特定看護師の法制化は)両者の意識改革ができてからの話だろう」。
 

看護師がスキルアップしていくことはすばらしい合格


ただ、それでなくても忙しい業務をこなし


医者がいなくてもできることが増えることで


看護師の業務がさらに増えてしまう事が眼に見える目


難しい問題だと思う


ペディ・ナースは看護師のミカタですからパンチ!