夢のある人生、夢のない人生。其の四 | Peacefull Family

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血の繋がりはないけれど、本当に楽しい家族の物語

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人生とは不思議なものだ。

暴走族と言われても否定出来ない世界にいた僕が、

10年たった今、やれ環境だ、やれ未来の子ども達に、と

身を削って農業に関わっているのだから分からない。

そう、先のことは、誰にもわからない。





アップルの創業者、スティーブジョブズも言っていた。

「点と点の集まりが、人生をつくる」

「だからなんでもやってみることだ」
、と。

本当にそう思う。

僕が農業に関心を持ったのも、

この美しい日本をなんとか残したい、

と考えるようになったからで、

そう考えるようになったきっかけはというと、

ラリーを転戦する中で目にしたアルプスの山々であり、

スケールの大きな北海道の大地であり、

風そよぐ阿蘇の牧草地であり、

暴走族をやらなかったら出会うことの無かった、

狭いようで広いこの国の風土そのものなのだ。

あの頃はただガムシャラだった。無我夢中で未来を追いかけた。

そのことが、今日の自分を作っている。








夢を生きるということは、

苦しさも、悲しさも、悔しさも、絶望も、

そして喜びも感動も達成感もすべてが10倍だ。

ポイント10倍の人生ゲーム。それが夢。


傷つく覚悟があるかい?

裏切られても、立ち直る強さがあるかい?

歓喜に泣き崩れる仲間がいるかい?

夢は自分が自立しているかを試す、

リスク10倍の人生のギフト。

その準備ができた者にだけ、ふと訪れる季節。

夢のない者にも四季がある。

目の前にやってくる季節を味わい尽くすなら、

新しい扉は自然と開くだろう。










僕は夢を追うことによって、

夢のない人生を生きる方法を体験することになった。

一見抜け殻のようだが、それは真実ではなかった。

「今日という日を味わい尽くす」

これが人生そのものであり、「夢をみること」そのもの。

無我夢中で趣味に没頭する。

必死のパッチで仕事をやる。

腹筋が攣るまで笑い転げる。

目の前に訪れるすべての出来事を思いっきり味わうこと。

先のことは、期待も不安もしない。考えない。


その生き方を、きっと誰かが見ていて、

あるときそっと声をかけてくれるだろう。

「あなたに頼みたいことがある」

「君はこれが向いている」

「笑顔を見ているだけで救われるよ」

それが、夢のない人生を生きる人への、リスクゼロのギフト。

その役割を生きれば、沢山の人を幸せにできる。

人を幸せにして、それを感じて幸せになるか。

自分の幸せで、人に幸せを伝えるか。

どちらを生きても、あなたの人生。あなたの自由。


僕は、ありがたく両方の人生を味わっている。

スルメのように、後から後から味がでてくる。

苦い思い出も、出汁になる。

みなさんに佳き人生があらんことを。