調子が良く、元気一杯になった猫様。
ですが、二週間に一度、D病院で健康診断を受けていました。
(ただ、地元の獣医師口コミ掲示板を見てみたら、
「いらん検査まで勧めてくる」とあった……どうなんだろう……)

飼い主の話をキチンと聞いて下さる主治医のd先生には、感謝ばかりでした。

ただ、どうしてもひとつだけ、しんどいことがありました。
それは、先生のこんな一言を聞くとき。

「まぁいつか再発しますからね(微笑)」

どんなにアゲられても、一気に谷底に落とされる感じ……。
いやもちろん医師として言わなきゃアカンことだと思うんですが、
それでも一気に谷底に落とされる感じ……。

d先生に似たアイドルが「ルシファ一」って曲を出してたので、
思っては駄目だ思っては駄目だ、と碇シンジくん風に否定しつつも、
「d先生この堕天使がァァァァァァァ!!!!!!」と思ってしまったりもしました。
(因みに背の高いラップ担当の方に似てる。
ただ担当医に似てただけでトバッチリ本当にすんません)


この呪い文句?! の乱舞に心が折れ、人生の先輩方に訊いたりしました。
「再発しますよ」の言葉に心がしおれた時は、どうすればいいの?? と。
相当な大物にまで質問してきた。猫の癌なのにすみません……
私がいただいた回答は以下の通り。おーなるほどー! って感じ。

☆再発に怯えるより、今この瞬間をしっかり生きる。

☆実際に癌を克服して生きている人に逢いに行き、自分の目で確認する。

☆医師は「知らない」だけ。患者の側から医師に伝えることも大切な役割。
 分かってくれた医師は、多くの患者の味方になってくれる。

医師の南雲吉則先生は、こう語りました
「がんは不摂生によって傷んだ体を救うために現れたものだから、
けして悪者ではないんだよ。
もしがんになっても、がんを呪うのではなく、
生活習慣を改めるきっかけと捉えるといいかもしれないね」

癌の原因を作った生活を改めなければ、そりゃー再発するだろうよ。
けど、原因を取り除けば、必ず再発するわけではないのではないかな……

動物の癌の場合、生活習慣を改めなければならないのは、飼い主の私……。
私に「この生活がズレてるよ」「ここを改善しようね」と
最愛の猫が命懸けで教えてくれたのだ、と思ったら、心の奥底から
「ありがとう」と「ごめんね」と「愛しているよ」が溢れてきました。
激しい発作や意識障害、薬の副作用は、どんなに辛かっただろうか……
私は、猫様の愛に応えなきゃならない。いや、応えたい。
猫様の今後の人生(ニャン生??)が幸福なものであるように努めよう。
そのためなら、どんだけでも、本気で自分を見直して何でも改善しよう。
と、強く心に誓ったのでした。

(具体的に何を改善したか?? は、後日まとめますm(_ _)m)


そして、D病院での検査の日。

「副鼻腔のリンパ腫が転移する所は大抵決まっているので、
そこを検査して行きますね」と、堕天s……d先生。

日常生活では元気一杯の猫様だけど、心配なことが無いわけではない。
「やっぱ転移♪」とか言われたら、一体、何を選択したらいいだろう……。
検査が終わるまでの40分間、不安一杯で過ごしました。

が、検査の結果、

「血液検査、エコー、レントゲン、色々な角度から確認しても、
転移どころか悪い所も発見されませんでした。
正直、ここまで回復して元気に過ごしていることは予想外で驚いています。
今後は、悪化がなければ、一ヶ月に一度の健康診断で大丈夫ですよ」

やっっっっっったあああぁぁぁぁああーーーー!!!!!!!!!

 


ものっすごい晴れやかな気分になりました。
いやもちろん今でも不安でないことはないんだけど……。
d先生の口から「想定外の回復」って意味合いの言葉が出てくるとは。
「ルシファ一」歌って帰ったわ(しかし難易度が高くて歌いきれなかった)。
今後も調子が良い状態が続けば、d先生は、色々開眼して下さるのかも?!
多くの患畜の味方になって下さる方なのかも……。

そもそも、ルシファ一とは、ラテン語で「光をもたらす者」の意。
ああ、d先生は堕天使ではなく、光をもたらす者だったのですね……!!
(両方トバッチリ。d先生すんませんいつもありがとうございます)



猫の場合、発生から数ヶ月で命を落とすことも多いという悪性リンパ腫。
発覚から早や十ヶ月超、我が家の愛猫は結構元気に生きています。

病気は、その仔の「寿命」な場合もあるので、この限りではありませんが、
医学の常識で「あと何ヶ月」とか言われても、どっかに別の道があるかも!?
私は何度も心が折れました。とても心が弱いので、百回以上は折れました。
けれども、心が折れても、折れないものもあるんだ! と気付かされました。

こちらを「猫 リンパ腫」などの検索ワードで訪れて下さった飼い主様、
どうか、愛猫および動物の生命力と愛情と奇跡と自分と希望を信じて、
決して無理しないように、できることは無理なくやって、お過ごし下さい。

飼い主様と愛猫(動物)の幸福をお祈りします! あ、飼い主じゃない皆様の幸福も。
頑張るって言葉は微妙ですが、あえて、頑張りましょう。私も頑張ります。