高校生活 新たな困難 | 失敗だらけの発達障害KIDS子育てブログ~

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UEP代表であり、PDD(広汎性発達障害)の長男とLD(読字・書字障害)の次男を育てるmiwaママの子育てブログです。うちの子って育て難い!って思っているママや子育てで自己嫌悪に陥ってる方、こんな奴も居るんだって元気になって頂ければ嬉しいです。

相変わらず、マイペースで高校に通っているチュン君ですが
高校二年生になって、予想してた試練がやってまいりました絵文字8

それは…ボーカルレッスンへっ!

チュン君の通う 特殊な高校では 避けては通れない授業だにっしっし

2年生に進級して間もなく 仕事中にチュン君から
不安そうな声で 電話がかかってきた。

「あのね~…。歌の授業が始まってね~、ダンスと選べると思ったら、
全員受けなくちゃいけないみたいでね…お・ね・が・い

など、もじもじと話しだす。

「それで?」
と 聞いていくと、
「あのね…、それだけ。じゃーねうるるん

終わりかい!がびょーん

まあ、しかし、
大抵、こんな雰囲気の場合、チュン君が壁にぶち当たった時だ。

そして、ボーカルレッスンと来りゃ、答えは簡単。

字が読めないチュン君は、歌詞が読めない。

ゆっくりなら、振り仮名を打つことで対処もできろうが、
歌のスピードで文字を追いかけるなんぞ、至難の業だ。

そりゃー、なかなかの壁だな・・・フッ とニヤリとする 意地悪なmiwaママ

現在、高校には、入学時に担任に一言だけ挨拶はしたが、
何も要望もしていなければ、配慮もお願いしていない。
てか、ろくに説明すらしていない。

その為、チュン君の特性を知らない先生も大勢いるだろうし、
新しい二年の先生には、私からは何も言っていない。

てか、そもそも、入学前に、
入学は可能ですが、学校は特別な支援などはしていませんと
ハッキリ聞いている。

さあ、見ものですねにっしっし

どうするか 様子を見てみる事に。

すると、さっそく来ましたよ。
「あのね…学校って今から変えられる?お・ね・が・い

お~いきなり、そうきましたかきゃぁ~

「お~いいよフッ  なんなら、学校 辞めればいいじゃん。へっ!

え?そう来る!?ポカン
と、驚きの表情のチュン君。

「でもねぇ、あんたの今の『辞める』は逃げってことだろ?
別に逃げるのは悪い事じゃないよ。
中学の時も一回逃げて転校しただろ?どうしようもなくてさ。

でも、あの頃のチュン君より 随分成長したよな?
そしたら 次は、逃げる前に全力を尽くしてみろよ。

別に逃げてもいいよ。
でも、逃げるのはいつでもできるんだぜ」


チュン君は、
ああ…そういう事…ぶー
結局 大人は学校に行って欲しいだけでしょ?む


と言わんばかりの不服そうな顔。

自分の弱さなんてそっちのけだ。困った

まあ、子供の時は 誰しもそんなものです汗

「あんたね、がっかり
ママが今回、高校に何のお願いもしてない理由が分かるか?」


不服そうに首を振るチュン君娘①003

「あのね、チュンが、もう、いろんな事を
ママの力を借りずに
一人で乗り越える力と知恵がついたからなんだよ!」


え?という顔のチュン君。

「いいか、よく思い出しながら聞けよ。

小学校の時は、学年が変わるたびに ママは学校に通って
授業をどうするか、宿題はどうしようか、テストはどうするのか
お友達にはどう話すのか 話し合ってきただろ?

中学校に入ってからは、
読み書きが出来ないから、授業中あてないでって事だけ伝えて
あとは、特に何もしなくていいって言ったでしょ。

それでも中学校は、全ての先生がチュン君の事を知っていてくれて
あんたはそれなりに 居心地良く過ごせたよな?

まあ、それでも大変な事もいろいろあったけど、
あんたは十分 あんたなりに学校生活をこなしてこれただろ?

困ったら誰かに助けてもらったり、
先生に、それは無理って相談したり、
殆どの事を逃げずに自分の力でやってこれただろ?

あんたは、そうやって少しずつ力をつけてきてるんだよ。

だから、今度は高校では、
その力を試すんだよ!

ママの力を借りなくても、
周りが 一生懸命守ろうと頑張ってくれなくても
自分の知恵と力と、
誰からも好かれるその最高の笑顔で
あんたは乗り越えられるんだよ!

出来ない事に振り回されるなよ!

そんなの関係ないんだよ!

難しい事にぶちあたった時に乗り越える力があるかどうかが
大切なんだよ!

お前は、もう それだけの力がついてるんだよ!

あっさり逃げる前に、その力、使えよ!」


ハッとするチュン君。
拳を握りしめている。

「逃げる前に、力を出し切ってみたか?

歌の練習を声が枯れる程やったのか?

一言でも多く記憶してみようとしたのか?

何度も何度も曲を聴いたのか?」

首を振るチュン君

そして、無言で部屋を飛び出していった。



それから…
ジャイアンジャイアン 並みの恐怖の歌唱力であせ①
みんなに、
歌詞を覚えられない以前の問題では…?がびょーん
思わせつつも 独自で歌詞の暗記に励み、
とうとう、歌のテストの日がやってきた。

やっとジャイアンから解放される喜びで帰宅すると
得意げなジャイアンジャイアン …じゃなくてチュンの顔

「うまくいったの?」
の問いかけに
「もう一回やり直し!って!
でも、チュン君 結構 歌詞を覚えてたよきゃっ

と、鼻息荒いかお

やり直しくらいだから、
傍から見たら全然だったのだろうが、がっかり
昨日の自分としか比較しないチュンにとっては
「俺ってすげ~キラキラ
になっていたようだ。

幸せな奴だガーン

まあ、とにかくそんなこんなで、
私の出番はなく、なんとか自力で乗り越えたチュン君。

先生に、読み書きできない子に
歌のテストなんて無理でしょう?
とか、
もっと簡単な短い曲にしてくださいとか
言いに行くのは簡単だ。

でも、奴も もうすぐ
一人社会の荒波に出てゆかねばならない。

本当の意味での自立への道だ。

そしてその
社会にはいろんな人がいていろんな考えがあり、
いろんな事が起こる。

今のうちに乗り越える練習をどんどんやりなさい笑3  と、
高校生活という小さな社会を泳ぐ我が子を
ちょっと楽しんでいるmiwaママでしたcandy☆


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2015年
6月9日火曜日 13:00-15:00
「ゲームとの付き合い方」

2015年
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