チュン君の思春期 | 失敗だらけの発達障害KIDS子育てブログ~

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UEP代表であり、PDD(広汎性発達障害)の長男とLD(読字・書字障害)の次男を育てるmiwaママの子育てブログです。うちの子って育て難い!って思っているママや子育てで自己嫌悪に陥ってる方、こんな奴も居るんだって元気になって頂ければ嬉しいです。

中学2年生。
思春期まっただ中のチュン君。

そして、
学習障害と呼ばれている
「読む、書く、記憶する、言語で表現する」等が難しいチュン君。


いろいろあって転校した学校では、
楽しい毎日を送っているようだが、それらの難しさがネックになる事は多い。

授業中、ノートが取れない。
筆記テストが出来ない。
連絡事項が覚えられない。

まあ、とにかく言語に関わるもの全てが彼のネックだ。

って、今の世の中、殆ど全ての物事に言語が関わるし~焦っ

でも、まあ、そんな事はどうでもいい青首大根←いやあせだめでしょしずく

私が、一番、問題に思っているのは
チュンの自尊心が、またまた大きく失われていっている事。


思春期のチュン君、何かと カッコつけたいお年頃。

できれば、自分が 読み書きできない事も 隠しておきたい。
いや、隠したいと言うより、言われたくないのだ。(バレバレだからね)

2学期、
チュンのサボリが やたら長引いた時があった。

1日~2日のサボりはよくあるのだが、
3日~4日と続いたので 
今度のネックは大きいのだな・・・フッと感じたmiwaママは
早々、チュン君とミーティング。

すると、案の定 涙を浮かべて
「だって、合唱コンクールの時に
A(君)が、キモイ、近寄るな って言ったうるうる

へ?ハテ
「何それ、毎日言われるの?」
と、聞くと、

「ううん。その時だけ。」

はい?ハテ
「その時、他の人も一緒になって言ったり、
チュン君の事を笑ったりしたの?」


「ううん。B(君)が、
『うるさい!お前が キモイ!』って言ったら
おとなしくなったにっしっし
と、ザマー見ろモードのチュン涙

あんた…がびょーん ホントに辛い出来事だったのかい?顔に縦線

と、思いつつ なんとか真面目な顔を作り、話し合うmiwaママ。

「で、Aって言うのは、仲いい子だったの?」

「別に…。いつも うるさいから、みんなに ウザがられてるうひひ

あんた…あへへ 何か、悩んでますか?顔に縦線2
と、いうのは、置いといて…
凄く違和感。

まあ、キモイとか言われたら、誰だって傷付くし、気分悪いけど、
正直、チュン君がそこが原因で 学校に行けなくなるのは、非常に違和感がある。

毎日、自分もたっくんに、
「キモイ、ウザイ」を繰り返し、
たっくんからも、
「ウザイ、どけ!こっちに来るな」を言われるような、
汚い言葉が標準語の環境で育ち、←いいのか?
しまいには、空手有段者のたっくんと殴り合うなんて、
当り前の光景だ。

しかも、問題はある意味 解決しており、その後も何も問題はないようだ。

そこで、日頃から感じていた確信を突く事にするmiwaママ。

「あんた、キモイとかって言葉は正直、どうでもいいんやろ?
あんた、そんなウザいガキの言う事、相手にするような奴じゃないやろ?
本当は、言い返した後に、字が読めんとか、書けんとかに触れられるのが怖いんやろ?」


すると ハッとした顔の後に
 ウン ウンうるうる と頷きながら
大粒の涙を流すチュン君。

そこで、すかさず意地悪モード全開なmiwaママ。

「あんたね~。がっかり
それで、ママが可哀想に~って言うと思ったら大間違いよ。
だってね、原因はあんたにあるんだから。」


え?何で?うるうるの表情のチュン君。

「あんた、最近、何にも頑張れてないやろ?
部活もサボってばっかりやし、
勉強も出来る事だけでもやってみようとしてないやろ?
読み書きできんでも、あんたが出来る お勉強の方法はいっぱいあるやろ?
だけど、ママがいつも しようって誘っても 疲れたとか何とか言って全然せんやろ?
PCのタイピングの練習もずっとやってないし、
ギターは埃かぶってるし、
何かを最後まで頑張ってみた?」


唇を噛み締めて 悔しそうに首を振るチュン君。

「そんで、何にも頑張れてないから、
頑張れてる人がどんどん進んでる様に見えるし、
ますます、自分は出来ない気になるんやろ?

そんで、自分に自信がどんどんなくなって、
出来ない事を言われるのが怖くて怖くて、
怯えながら生活してるんやろ?」

チュンは 悔しそうにウン ウン と頷きながら
唇を噛みしめている。

「そんなん、当り前やん。
めんどくさいけど、疲れてるかもしれんけど、
やろうって決めた事とか、やらなきゃいけない事とか、
最後まで頑張ってみて、達成して自信になるんやろ?

何にもせんかったら、何もできんし、何の自信もつかんし、
自信がなくなったら、ちょっと何か言われてもビクビクするしね。


自分に自信がもっとある時のチュン君は
ちょっとくらいの嫌な事なら、バカバカしいって相手にせんかったやろ?

字を書いたり読んだりはできんけど、
俺は凄いんだ!って、堂々としてたやろ?

一生懸命 自分のやりたい事を頑張ってる時は
堂々とできたやろ?

あんた、今、何かを一生懸命やってる?

自分で自分の事、凄いな~って思うくらいなんかやってる?」

ますます 唇を噛みしめ 首を振るチュン。

「あんたね、これから先、ずーっとつきまとうよ。
これから、読み書きできない事をバカにする くだらない人がいっぱいでてくるよ。
その度に、逃げるの?

ママは、あんたの物の考え方とか、発想力とか、
色んな事にどんどんチャレンジできるとことか、
物怖じせずに、色んな人にものを尋ねる事ができる所とか
凄いなーって思う事がいっぱいあるよ。

そんなに凄いチュン君なのに、何にもしないで、
これからずっと、出来ない事ばっかり考えて怯えて過ごすのか?」

チュン君
「いやだ…」ムムム と一言。

「じゃあ、答えは簡単やろ?

学校に行っても 行かんでも どっちでもいいけど、
何もせんのは 許さんよ。・・・フフフ



その言葉に
「明日から学校行く。
とりあえず、タイピングを最後までやる。カチン

と 何故か挑戦的なチュン君。


その翌日、
学校から帰ったチュンが 嬉しそうに

「今日、チュン君、授業中 一回も寝らんかったよ!!
チュン君頑張ったよ!すごいやろ~?きゃー

と、のたまわっていた…

もう、勝手にやってくれ…ガーン!